2017年08月04日

(書評)「年収防衛 大恐慌時代に「自分防衛力」をつける」森永卓郎・著




テレビに出てくるコメンテーターは、誰もかれもが「庶民の代表ヅラ」を演じているものである。それが、視聴者にウケがいいと考えてのことなのだろう。ディレクターの指示かもしれない。視聴者が偏差値30代のバカで先導しやすい連中(B層)と想定して番組を作って放送しているとテレビ局の姿勢が見えるというものだ。勿論、コメンテーターが庶民の代表だと思っている視聴者などいやしないが、視聴者は大人なのでテレビ局に文句をつけたりしない。さりとて危害があるわけでもないからである。選挙期間中の立候補車の垂れ流される演説と同じで、生活の中を通り過ぎていく環境雑音のようなものだ。


著者である森永卓郎氏は、有名な経済アナリストで、テレビにコメンテーターとして登場したこともある。この人は庶民の代表を名乗っても相応しいと思える人物である。言うなればセコい人物なのだが、何をいうセコくなければお金は貯められないんだぞという信念を感じるからである。稼ぐことも大切だが、節約がまず大事であると強調するスタイルは非常に庶民的だ。私は好感をおぼえる。


庶民こそ、ラテマネーを浮かして消費を減らし倹約に勤め、家計を助けるべきなのである。自分のポケットからこぼれ落ちている小銭を減らすことが重要だからである。金銭的な余裕がないと人は不安定になるものだが、大概は、自身の生活内容を見直し行動に移すことで解決の糸口が見えるものだ。酒、タバコ、ギャンブルを嗜む人は、そのうちどれか1つでもやめてみるとよい。どれだけお金が手元に残る気づくべきである。また、お金を使うなら、現金唯物主義に陥らず、カードとポイントも見逃してはならない。節約やポイント還元を面倒くさい行為と感じるならそれまでだが、楽しむぐらいの余裕がほしいものだ。


内容は浅く広くという感じで、まさしく新書のそれ。気構えず気楽に読める、あなたの生活向上のための提案本。ちょっと古い本だが気にせず読める。やっぱ新自由主義はあかんで。

posted by ぎゅんた at 22:07| Comment(0) | 漫画以外の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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