2016年12月09日

映画感想「イコライザー」

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「力なき正義は無力であり、正義なき力は暴力である」という有名な言葉がある。この作品をこの言葉に無理やり当てはめると、「正義ある力」になる。デンゼル・ワシントン演ずる主人公ロバートはホームセンターの主任を務める知的で影のある中年男性で、健全で規則正しい日々を過ごしている。男は強い義侠心があり、元裏社会で活躍した凄腕なのであった。物語は行きつけのダイナーで出会った少女との交流から始まる。

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法が捌かぬ目の前の悪モンがとっちめられて、それによって弱者が救済される勧善懲悪もの。日本人が好む必殺仕事人路線を髣髴とさせる映画。悪事には正義の鉄槌が下ってしかるべきである、と考える人は楽しめるだろう。デンゼル・ワシントンの衰え知らぬ好演も光る。ホームセンターで働くおっさんの正体がこんなに格好いい男というギャップが良いのである。ところで、売り物のハンマーを「仕事」の後に拭いて棚に戻していましたが、中古品になってませんかねそれは。

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ロバートは最初から「仕事人」であったわけではない。ダイナーで出会った少女を理不尽な暴力から救うためにとった行動から始まっていく。その過程は決してドラスティックなものではない。ロバートの葛藤や逡巡があり、仲間との交流があって最終的に成立していく。この辺の流れは等閑に付されず丁寧に描写されているため、人によっては展開がスローに感じるかもしれない。加えて、派手な銃撃や爆発アクションは少ないので思ったよりも地味かもしれない。確かに、冗長なところが見受けられる。

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良作と呼ばれる映画は、不思議と引き込まれる妙味もっているものだ。本作もそうで、キャッチーさに乏しい淡々とした映画であるにもかかわらず、保障された面白さに底支えされている。シナリオも複雑そうで全然たいしたところはないそれなので頭を悩ませることはない。ポップコーンを片手に娯楽タイムを決めよう。英語字幕可。オススメ。
 
posted by ぎゅんた at 14:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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