2014年06月23日

DEADSPACE3(Origin)日本語化 〜ユーザーが抱く不満に国境なし

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周回プレイを始めるもゲーム内容に不満があり放置していたDeadSpace3(Origin版)。

日本語化が出来ると知人から聞き、導入してみることにした。
導入は実に簡単で、この日本語化MODを作った有志には感謝と崇拝の念にたえない。
導入の簡便さと不満の無い字幕クオリティを誇る、完成度の高いMODである。

DeadSpace3のストーリーは、おぼろげながらに理解していたつもりだが、肝心の細かな点は分からずじまいであった。特に道中に散在しているテキストログやアーチファクトに記載されている情報が日本語化されているのは本当にありがたい。RIGから目前に投影されるように表示されるこれらのデータは、ビジュアル優先であって文字が小さく単純に読みづらいのだ。また、ストーリの進行上に於いては読む必要性が無いため、翻訳してまで読む気力が無かったのである。だが、道中に散在する断片的な情報を理解することは単純に謎解きとコレクター心理を満たす点で優れている。その意味で日本語化されたお陰で、取得するテキストログやアーティファクトの情報にアクセスするのが単純に楽しくなった。本当にありがたいことだ。

DeadSpace3は、一度クリアするとゲームモードに「クラシック」がアンロックされる。
このゲームモードは、DeadSpace3のメインフィーチャーであるthe weapon crafting(ベンチでパーツを組み合わせて様々な武器/工具を作ることが可能)に制限がかかる。
武器/工具を各パーツに分解できず、また、パーツを組み合わせて武器/工具を作ることも出来ない。武器/工具は、取得した資源から作るしかないし、その種類も過去のDeadSpaceシリーズに登場したものである。
私はプラズマカッターが好きなので、日本語化しての初回プレイということでのモードで遊び始めることにした。

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DeadSpace3の総評については、以前に記事にしたとおりであるが、再びプレイしていると、やはりその評価は揺らがず、覆されることは無い。日本語化の恩恵は大きいのだけれど、この作品を「デッドスペースの三作目」ととらえると、擁護できない、否定できない不満を抱くわけである。

海外のフォーラムをみると、DeadSpace3はユーザーからあまり高い評価は得られていないようだ。
投稿者らの不満点の多くは共通していて、

・1と2は素晴らしいがとにかく3はダメ(sucks)
・ResidentEvilと同じでもはやサバイバル「ホラー」ではない
・なぜオープンエリアにしたのか
・誰もオンラインCo-opなど望んでいない
・敵に人間を登場させられても
・小額取引のDLCがムカつくぜ
EAだから
・アクション偏重になりすぎ
・意味もなく派手すぎ
・融通の利かないセーブシステム
・相手にしなくてはならない敵の数が多すぎ


といったところである。

私個人が強く抱いていた、アイザックとロバートの痴話喧嘩については不満点に挙げられていないようで意外であった。外人にとっては一人の女性を巡って口論するのはごく普通の日常作法なのかもしれない。確かに、映画でも男同士が口論や衝突するシーンをしばしば目にする。
むしろエリーは要らないとかふぁっくとか整形しすぎとかBoob!とか、妙にエリーに冷たいコメントがみられた。

否定するユーザーだけでなく、当然、好意的に捕らえているユーザーも勿論いる。ただ、全体として多くのユーザーは3に対しては残念な印象を抱いているようだ。そして、否定的な立場にいるユーザーはおしなべて1と2を高く評価している点で共通している。保守的で筋金入りのデッドスペースファンで、感情的といえる。私もこれに属する。1の雰囲気に圧倒されて、2でアクション寄りになりアイザックが喋り捲るようになったことに違和感を覚えたものの、単純にゲームとして遊ぶ分には「まだ」面白く、新鮮であったため、2を高く評価した…だが、3は残念なことに2の延長線上にあり、これでは不十分だったわけだ。

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私なりの不満を述べていくと
・崖のぼり/崖くだりはテンポの悪い、つまらないアクションパートでしかない
・メインの舞台が「Space」ではない極寒の惑星になってしまってはタイトル詐欺
・プラズマカッターが弱すぎて「望まない縛りプレイ」をさせられている気分になる
・サブ・ミッションで訪れる場所のレベルは殆ど使いまわしであり、且つ敵がうじゃうじゃ出てくるだけの難易度。手抜き感が酷く新鮮味に乏しい。
・universal ammo(弾薬の共通化)の為にサバイバル・ゲームの戦略性が少し失われた
といったところ。

プラズマカッターの弱体化は、なにかの間違いでないかと思えるほど。
アタッチメントで改造できるノーマル・モードならまだしも、それが許されないクラシック・モードでは本当に弱く涙目になる。サーキット・チップで強化できるとはいえ、強化しないとどうにもなら無い弱さでしかない。プラズマカッターの性能の弱体化に加えて、敵が多数で押し寄せてくる場面が多い。回避しようにも回避できないのは、自分の武器選択のミスかもしれないが、ストレスを感じるものだ。

DeadSpace3の良い点は、とにかく素晴らしく綺麗なグラフィックと、細かく作りこまれたメカ・ギミックである。Terra Nova周辺の宇宙空間や、Tau Volantisで吹雪が晴れてS.C.A.Fの基地を一望できるシーンなどは息を呑む美しさだ。ストーリーについては、なんともいえない。

weapon craft systemも試行錯誤が楽しく、これは良くできていると思う。組み合わせ次第でお馬鹿な武器を真顔で作れるシュールさは洋ゲーの長所である。資源を積極的に集めてアイテムに変換したりRIGを強化していくのもRPGテイストを感じさせてくれて楽しい。

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まとめ
きちんと作りこまれて出来ているのだけれども、「こうしてくれれば良かったのに」と不満に思う点が多く、全体像でみると残念な印象の作品。これがDeadSpace「3」でなければ、普通に、純粋に楽しめる作品であっただろうから、「3」は不憫なタイトルともいえるだろう。初代と前作がユーザーらに与えたインパクトが強すぎて、期待値を超えられなかったのである。おそらく4は作られないだろうし、私も、多くのファンも望んでいない。ResidentEvilと同じだ。

ビッグタイトルの続編は安定して売れるからこそ開発される。ゲームの本質は商業に逆転され犠牲になることがある。DeadSpace3をプレイすると、ゲームというものの、そうした商業的な側面を考えさせられるのである。
 
ラベル:DEAD SPACE
posted by ぎゅんた at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋ゲー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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