2016年03月27日

映画感想「ドラえもん 新・のび太の日本誕生」 つれてきたヒカリ族にやけにアナログなことをさせるギガゾンビの妙


「のび太の日本誕生」の新ドラ版リメイク。変更や追加描写もあるものの、原作を忠実に準拠した姿勢は崩しておらず、安定リメイクといって差し支えない。旧ドラ世代っ子も現代っ子たちも楽しめる映画に仕上がっている。親子で観にいくには間違いのないチョイスといえよう。

新ドラ版リメイクの基本スタンスかどうか分からないが、個人的に毎回不満に思う点は本作でも見受けられる。キャラクタたちの涙が押し付けがましいことだ。「ドラ泣き」じゃあるまいし、キャラクタたちの目が潤みすぎ。さあ泣けといわんばかりで興ざめしてしまう。

大長編ドラえもんのラストは、非日常への突入から始まる大冒険が終わり、出会った人たちとの分かれのシーンになるわけだが、もっと淡々と深遠にしてもらいたい。観客に余韻を残すように〆て欲しいのだ。ギャアギャア泣くキャラクタを前面に押し出されても趣がないではないか。涙の滲んだだキャラクタたちの目を映せば観客の涙を誘うきっかけにはなるだろうけれども、演出手法としては安直に過ぎるだろう。「その辺は、子ども向け映画なのだから分かりやすく…」という配慮だとしたら、子どもの感性を軽んじている。しんみりと心に響く感動は、幼い子どもであっても、ちゃんと伝わるものだ。そうした静かな感動のほうが、ずっと心に残るものだ。
頭の固い旧ドラ派のひとつの意見である。


原作準拠と述べたが、全く同じというわけではなく、演出やメッセージ性にアレンジが加えられている。細かくみると多数あるようだが、その中でも、ハムスターを檻から出したのびパパの何気ない一言や、家出したのび太を案ずる玉子の姿の描写、ギガゾンビを倒す決定打の変更は素晴らしいアレンジではないだろうか。

ところで、駆けつけたタイムパトロールは女性隊員3人しかおらず、淡々と逮捕している様はかなり珍妙。仮にも危険思想のテロリスト級時空犯罪人という超大物だろうに、ギガゾンビの扱いが軽すぎやせんか。婦警に小突かされている軽犯罪を犯したおっさんみたいな扱いが不憫でならない。「ギガゾンビの逆襲」を起こしてくれることを祈るばかりだ。そんなタイムパトロール、隊長キャラがなつかしのT・Pぼんのヒロイン(の成長した姿)を思わせる容貌だったが、エンドロールでは「タイムパトロール隊員1〜3」になっていた。ファンサービスと思いきや、気のせいであったか。

これは気のせいでは無いと思うが、「中国人の祖先はクラヤミ族」の示唆を否定しないまま物語が終わってしまったが、いいのだろうか?
 
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2016年03月24日

映画感想「SiCKO」 米国の医療は世界一ィィ! (お金があれば)

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公開当時、話題になった映画である。

実にムーアらしいドキュメンタリ基調の映画。現在の米国の医療事情がメチャクチャに病的であることの問題提起と解決への切望が描かれる。こうした場合、とかく政治的主張の押し付けがましいプロパガンダ映画になりがちだが、そうした印象はあまり受けない。映画に娯楽エッセンスを忘れないムーアの優れた手腕が発揮されているからに他ならない。

この映画をみて率直に抱いた感想は、以下のとおりである。

・医療費で人生が狂わされるリスクに常に苛まれている社会は病的
・営利を追求する民間の保険会社がによって社会福祉が歪められる結果になるのは自明
・医療費無料の負の側面が描かれていない

怪我や疾病は自然厄災と同じように、いつわが身に降りかかってくるか分からない。誰だって病気になって病院の門を叩くことは望まない。先進国にあって、「医者にかからなければ」ならなくなることが、経済的に多大な負担になることが、果たして当然のことだろうか。誰もが怪我をせず病気にもならず人生を過ごせるわけがない。そして、医者にかかれない経済弱者見捨てられる社会が健康なわけがない。高度な社会福祉は、社会を支える国民を真に支える意味で不可欠のものと私は考える。万が一の時にサポートを受けられない社会を生きることが、どれほどのストレスであるかは誰だって分かることだ。セーフティネットは必要なのである。

ただし、社会福祉というものの大部分は性善説に基づくシステムであり、モラルハザードによりシステムが形骸化したり破綻しやすい弱点を否定できない。本作の主張のメインに据えられた国民皆保険にしても、病院にかからない健康な人にとってみれば、お金をとられるだけの不公平感は否定できない。自堕落な生活で自業自得的な病気に罹患した人の面倒も国民全員で負担しなくてはならないことになる。タダほど高いものはない。

カナダやフランス、英国の医療は国民皆保険であって、医療費は無料であるとあった。これは素晴らしいことだ。しかし、実際にどこまで良質な医療が提供されるかは医者次第である。というのは、腕のいい医者は稼げる事情の国に出て行くからである。本作では映っていなかったが、医者不足で診療待ちの患者で溢れかえっているのが実情のようだ。名声欲も金銭欲もなく、国民のためにわが身を犠牲にしてでも医療を提供する赤ひげのような医者がたくさんいてくれればいいのだが、それは理想であって、現実的に医者は己の腕を正当に対価として評価してくれる場所に出て行ってしまうものである。国民皆保険を維持するための税負担もかなりのものだろう。それでも、たとえ長時間、待つことがあっても、無料で医療を受けられる方が幸せなことだと思う。米国の事情に比べれば、どちらがマシかは言うまでもないことだ。米国が酷すぎるだけかもしれないが。

医療費の本人負担が上がってそのままになっている日本の医療事情は厳しく先進国らしからぬ貧しさと評価される向きもあるが、最大3割の本人負担で医療が受けられることは決して恥ずべきことではない。本人負担がゼロでないことは残念だが、タダほど高いものはないので、本人負担はあった方がよいだろうと個人的には考える。病院にかかるまでもない軽症の場合は受診しないだろうし、健康を維持する生活に努めるからである。なんだかんだあろうとも、日本は医療の面でいえば確実に恵まれている。

印象に残ったセリフは、「国民が政府を監視し、声をあげること」「米国は、政府が国民を牛耳っているでしょう」である。国に睨まれないように生きる性分の日本人は、国に蔑ろにされるリスクに常に晒されている。我が国の国民皆保険制度が、莫大な医療費を理由に中止されないことを望むばかりだ。
 
posted by ぎゅんた at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月13日

別マ4月号より「これは愛じゃないので、よろしく」感想

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待望の新連載。

…だったのだが、続き(次号)が気にならない。「これ読み切りです」でも納得してしまう内容では。湯木のじんワールドへのトリップにより頁をグイグイと読み耽ってしまう感じに乏しい。

従前、湯木のじん先生の作品は、ありふれた少女漫画とは異なったテイストに満ちていた。別マ読者の大多数に受ける内容かそうでないかでいえば、おそらく、そうでない立ち位置にあっただろう。端麗な線で構成された世界で繰り広げられる、テンション低めのシュール調ギャグを基調とした恋模様が心地よいと感じていた私にとって、この新連載は違和感をおぼえる。いままでの作品に比べて、あまりキャラクター像に魅力や奥深さを感じない。湯木のじんらしくない、というほどではないのだが。

勝手に想像するに、長期連載を勝ち取れる路線への舵取りを始めたのではないか。どんな素晴らしい作品を描いても、雑誌に連載されなければ、売れなければ食っていけない。

現時点の私にできることは、別マ本誌のアンケートハガキで応援することと、単行本を買い揃えることぐらいである。

ところで、読み切り作品「にらんでますか?いいえ、にらんでません」を収録した単行本が発売されるのはいつなのだろうか。湯木のじん作品の中で、あの話がいちばん好きだ。 
 
posted by ぎゅんた at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 湯木のじん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月04日

【LostAlpha】Join Freedom するには?

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LostAlphaではDutyと対称的にとかく日陰な派閥であるフリーダムだが、JoinFreedomすることはできる。しかし、まだ未完成な実装にとどまっているために明らかに不完全な流れと結末になる。


条件は以下のようである

1.フリープレイ(クリア後)に入っていないと無理
2.Dutyの Captain Ivancov を殺害しなくてはならない
3.その後、Lukash に話しかければOK

明確なタスクラインがあるわけではないので、ほとんど「隠し」要素である。なぜ Ivancov を殺害しなくてはならないのか理由は皆目、分からない。思うに、 Ivancov は Bar で会ったときと Outskirts で会うときとで性格的に別人になっているので、このあたりに何かしらの謎が用意されていそうな気がする

そして、フリーダムのメンバーになったからといって、なにもメリットはない。フリーダムのメンバーとの友好度が変わらなかったりする。LostAlphaでは、フリーダムに加わるためのイベントやその後の展開も考えられているのだろうが、まだ完全に出来上がっていないようである。

LostAlphaのストーリーからはどうしてもフリーダムと絡みようが無い点で実装が遅れているのかも。
X-18研究所の、目的のPC前で事切れているストーカーがフリーダムのメンバーだったり、DeadCity の外れの小屋に意味ありげにいる3人のフリーダムメンバーたちにスポットライトが当たる日が来るのを待つばかりだ。
…しかし、果たしてアップデートされる日は来るのだろうか?



Ivancovさん別人疑惑

Bar の Ivancov
・Dutyメンバーのはずだが、態度は常に中立のまま
・Voroninのオフィスの真上に一人で立っている
・ひょうきんな喋り方でいかにも「フリーダム」なキャラ
・修理や改造をしてくれる

Outskirts の Ivancov
・態度が他のDutyメンバーと同じく友好になっている
・まーくんと初めて会うような対応をする
・しゃべり方が規律的で面影がない
・修理と改造ができなくなっている

このあたりはゲーム本編では全くスルーされているが、プレイしている側にとっては違和感をおぼえるところだ。Bar にいた Ivancov はフリーダムメンバーでスパイ活動をしていたのかもしれない。Mercs襲撃事件の後に替え玉と交代したのか殺されたのか、いずれにせよ別人になったのであろう。それで殺害をフリーダムに依頼されて・・・という流れなら理解できるところだ。実装されてない以上、想像の域を出るものではないが。Bar にいた Ivancov さんカムバーック!

 
posted by ぎゅんた at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | S.T.A.L.K.E.R. Lost Alpha | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする