2015年11月25日

漫画感想「遠くの日には青く」 テデ・ケヒ


知り合いの人の(秘密)さんの作品。
「私は全く好きになれない内容だが、読んで見てください」と手渡された。もう少し贔屓する気持ちはないのか。

初の単行本、短編集のようである。
表紙をめくってパラパラ頁を流していくと、カラフルな、絵本のような世界が見える。あまり漫画をしていない。死が色々な形で転がっている。

内容は、中二病路線のサブカル本という感じで、大の大人が気に入って読み耽るような内容ではなさそう。端的にいえば、暗く紹介してくれた人には悪いが、というか、その通りというか、私もこの内容を好きになることはできない。サブカルっぽく格好つけていえば、Slow Six の'These Rivers Between Us' が流れていそうな世界のお話。作者はSoundHorizonとか聴いてそう。

好きになることはできないとしても、読んでいて胸がチクリとするところがある。

私のお気に入りは『flos ex machina』である。
長年、仕えてきたメイドロボには植物が根を張る。機械に花が咲く。
久しく忘れていたような感覚をくすぐられるような、なんとも素敵な着想じゃないか。

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2015年11月23日

【MOD紹介】STALKER LostAlpha

LostAlpha_ss01.jpg
「蘇る緑」なエンディングへ一直線

今回は新たな別のMODである LostAlpha を紹介したい。
ひとまずクリアしたので、この作品の長所と短所。そして所感を述べていこうと思う。
Ver.1.3003/日本語化/難易度はMASTER


長所(と思われる点)
・完全スタンドアロン型であり、MODでありながら「STALKER」は不要(ダウンロードしてインストールすればそのまま遊べる
・いま新たにSoCの「ゾーン」を表現する広大なマップ
・コンソール機能が便利(特にマップトラベル)
・Sin派閥の実装
・新アーティファクトとアーチファクト合成の実装
・空腹に加えて「のどの渇き」の追加
・SoCのメインストーリーが規模の大きなものに変更されている
・フラッシュライトが電池式で、残量管理が必要
・武器・スーツの修理、改修の実装
・「乗り物」の実装
・PDAでのNPCとのコンタクト機能(近いエリアに居る、中立以上のキャラが対象)
・ロードが超はやい
・研究所や地下通路が「迷宮化」している
・ほぼイベントの範囲内でのブロウアウトの実装
・二周目である「フリープレイ」の実装
・オリジナル・ムービー・シーンが多く用意されている

短所(と思われる点)
・MAP内外の移動に時間がかかりすぎる
・各々のエリアの「密度」が極めて小さく感じられる出来
・頭の悪いレベルデザインが所々にある(製作者の性格が悪いと感じる)
・ヘリからの機銃掃射が鬼畜すぎる
・飲み物や食べ物に種類がたくさんあるのに、効果が全て同じ(どれでも、使えばゲージが全回)
・乗り物が頼りにならない
・暗視装置がゴミ
・クエストのオブジェクト表示がされないときがある(ノーヒントではないにしても、やや不親切)
・キーボードの言語設定で「英語(米国)」にしないとゲームを起動できない
・ムービーシーンが意味不明に近く、スキップできない
・インスコに必要なファイルサイズがでかすぎる(現代ゲームってこんなもの?)


LostAlpha_ss03.jpg
目的地までの移動があまりに暇なので、視点を変えて時間つぶし

所感
バグフィクスがメインとなる1.3003Patchは効果的であるためか、殆ど「落ちる」ことなくプレイできた。
SoCをマップデザインからリビルドしたボリューム満点超大型MODと期待に胸を膨らませていたが、それは正直、期待はずれだった。これは求めて無いとか、なぜここをこうしないんだとか、疑問や不満に感じるところが多く、没入できなかったのだ。それでも、いま、新たに新鮮な気持ちで日本語化対応で、SoCの世界を遊べるのであるからこれは僥倖である。STALKER(SoC)の世界が好きで、無印とは異なるストーリーライン・ゾーンで遊びたい人は是非ともチャレンジしてみよう。難易度はやや高めか。

無印では、Redforestにはいるあたりから面白さが減じていく感があったが、このMODは興味深いことにあまりそれが無いのである。全編を通してとくに抑揚も無いのだが、終盤になって気持ちが失速することは無かった。これは無印に勝る終盤展開である。やってみれば分かる。

マップ間の移動は、本当に時間がかかる。広大なゾーンを味わうにしても、お使いイベントをしているうちに嫌気がさしてくるはずだ。一度訪れたことのある場所ならフラグ管理に問題をきたさないので、コンソールを開いてマップ移動をしたほうがよい。この機能が無かったら草々にこのMODを放り投げていたところだった。なお、地下通路や建物内部の構造の複雑化に伴い、探索も時間を要するようになったが、これは地力で切り抜けるほかに無い。方向音痴な人には厳しいかも…。


インストールと日本語化
ここから
1)v1.3000 Part1-4 をそれぞれダウンロード
2)v1.3003 Patch をダウンロード

まず、WinRAR等で解凍してインストール(時間かかる)
それからインストール後に、パッチファイルを当てる
起動して、Verが1.3003になっていることを確認する

日本語化するなら、ここから
LA翻訳まとめ +微修正.zip
をダウンロードし、解凍して出来たgamedataフォルダを
C:\Program Files (x86)\S.T.A.L.K.E.R. - Lost Alpha
に置く。あとは起動するだけ。全編の殆どの内容を日本語してくれるスグレモノだ


LostAlpha_ss05.jpg
プリピャチのマンションの一室にて。隣の部屋には人形が落ちている。かすかに、子供たちの笑い声が聞こえてくる…凄く切ない

攻略ヒント集
・重量管理が生き残りの秘訣。50Kgを超えないよう厳格な管理を!
→Endurance系のアーティファクトはなかなか揃わない
→逃走したほうがよい場面も多いし、なにより移動距離が長い
→飲み物、食べ物は何を飲み食いしてもいいことから、飲食にはエナジードリンクとパンだけを持ち運ぶことになる

・コンソールでFovを大きくすると画面酔い防止に有効かも。デフォルト値よりも僅かに大きな値に変更するとよい。75-90あたりがよい。スピード感もでる

・走り続けなくてはならない場面が多いのでエナジードリンクは常に数個ほど所有しておきたい

・武器はなにがよい?
→サイドアームは携帯しないことが殆どでは
→メインアームにNATO弾を使用する系統のアサルトライフルを据えると弾を拾える機会が多い点で安心だが、次第に火力不足に悩まされる
→「現地で拾う武器」をとっかえひっかえ、使い捨て感覚で戦うプレイも面白い
→狙撃銃は本作でも出番が薄い

・スーツはソコソコの性能で比較的軽量なMonolith Suit(5Kg)がありがたい。SEVA Suit(9Kg)は放射線汚染が極めて深刻な場所の攻略時以外には重すぎる。徹底した軽量化を狙うならWind of Freedom Suit(3Kg)だろう。改造で暗視装置を付けておこう。

・お金の使い道は殆ど、武器とスーツの修理・改装費、アーティファクト合成レシピ購入代に消えるぐらいなので、金策に走る必要は無い

・フラッシュドライブは、Strelokの隠れ家にはない。同フロアの、どこかのエアダクトに隠されている。

LostAlpha_ss04.jpg

・一番初めに乗る車は悪夢同然の駄車であることは心しておこう
→とにかくすぐに横転する(起こせない)
→無敵ではない
→それに乗ってヘリの機銃から逃げつつDarkscapeに行かなくてはならない
X18のあるモノリス会館に駐車されているこの車に乗って逃げなくてはならない場面がある。乗り込むと、操作の説明が出る。と同時にヘリが機銃掃射を仕掛けてくるので急いでDarkscapeまで逃げなくてはならない。乗り込まなければヘリは出現しない。乗り込む前に、そばに転がっている燃料缶をトランクにつんでおくと後々、役に立つ。さあ、エンジンをかけて動かしてみよう。悪夢が待っている。横転するたびにクイックロードを強いられ、執拗にMarkedOneを殺しにくるヘリにぶちきれそうになるハズだ。ここが序盤の最大の山場である。とにかく横転さえしないよう操作して、なんとかDarkscapeまでたどり着くしかない。
Darakscapeにつけば、代わりの軍用車両が置いてあるので交換しよう。…その前にしつこく追ってくるヘリを撃墜するのが先だろうけれど。車体へのガソリンの補給は、アイテム欄に燃料缶があれば行える。

・Wolfの落とした鍵の場所は?
→Cordon中央部を南北に走る地下通路の中にある
→具体的に言えば、トイレ前の宿泊室の、もっとも入り口側のベットに落ちている
→その鍵で開く廃列車の場所は、GarbageからBarへ抜けるDuty検問所のそば
→中身はたいしたものではないが、もらっておこう

・Construction Site のトレーダーAlexのフェーズ2タスクのいう「Mercsの基地の上に用意したRPG-7…」ってのはどこのこと?
→Darkscapeのマップでいうところの右下〜下あたりにMercsの縄張りがあり、そこの建物の上。そこから船の上に積まれた燃料缶を吹き飛ばせばタスククリア。ついでにMercsどもも吹き飛ばしてしまうとたいへんスマートである。報酬は現金。

・マップの移動に"jump_to_level"を活用せよ
ある程度ゲームが進行してくると、マップの移動に時間を割かれるようになってうんざりしてくるはずだ。コンソールでファストトラベルを活用しよう。

[List]
la01_escape
la02_garbage
la03_agroprom
la04_darkdolina
la04u_darklab
la05_bar_rostok
la06_yantar
la07_military
la08_deadcity
la09_swamp
la10_radar
la10u_bunker
la11_pripyat
la12_stancia
la12u_sarcofag
la13_generators
la13u_oso
la13u_warlab
la14_rostok_factory
la14u_secret_lab
la15_darkscape
la16_lost_factory
la16u_labx16
la17_outskirts
la17u_labx7
la18_damned
la19_country
la20_forgotten
la21_generators_2
la22_forest


仕様としては「現在地から飛んだ先のマップのなかで最も近い場所のポータル」に飛ぶ。
例えば、Barにいて"jump_to_level la02_garbage"と打ち込むと、Garbageのバーへの入り口の地点に飛ぶし、殆どのマップからは、Cordonに"jump_to_level la01_escape" で飛べば、CordonのGarbageへの入り口に飛ぶことになる。やってみると体感的に理解できる。

enjoy!!
posted by ぎゅんた at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | S.T.A.L.K.E.R. Lost Alpha | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月17日

(所感) MOD【STALKER Complete 2009】

STALKER_complete_ss_01.jpg

クリアしたので感想を述べておきたい。

まず、このMODは無印の根本的な部分にはあまり干渉せず、ZONEの雰囲気をより魅力的にするエンハンサーな味付けに終始している。クリア後に「ゾーンが解放された」とフリープレイ可能になるのその現れである。無印のゲーム内容とゾーン浸ることを至高とする人に最適なMODといえる。いま、無印をプレイし始める人がいるなら、このMODを導入してなんら一切、構わないと思う。妙に不自然だった敵NPCのこちらへの気づきが減少しているのもよい。夜間のステルス行動が効果的なのである。

一方で無印の短所もそのまま据え置きになっている。個人的には、RedaForestみ到達するあたりまでがこのゲームの頂点で、その後はだだ下がりになる(面白くなくなってくる)ことを不満に感じる。これ以降、重武装の大量のモノリス兵を相手にせざるを得ないのだが、単純作業的でストレスを感じるのだ。一心不乱に駆け抜けた先にエンディングが待っているので、流れと敵に統一性を持たせたのだろうが、なんとなくイマイチに感じる。RedForest到達前までをずっと遊んでいたくなるのである。

STALKER_complete_ss_02.jpg

なお、真エンディングでクリア後は、Cordonに飛んでフリープレイに突入する仕様。クリア時の装備を引き継いでゾーンの中を好きに移動、サブクエストで遊べるようになる。アノマリーや放射能汚染はそのまま。ミュータントやNPCもそのまま。クエストはメインクエストがなくなり、サブクエストを遊べる。取り残していたユニーク武器を集めたり、「その後」のゾーンを探索して楽しもう。…といっても、すぐに飽きると思うが。

無印(+コンプリートMOD)を遊び尽くすほどSTALKERの世界が気に入ったら、続編であるCS(前日譚)やCoP(後日譚)へとコマを進めると良いだろう。あるいは、別のSoC用MODを導入して新たな世界を開拓するのも良い。素晴らしいゲームには、素晴らしいMODがあり、素晴らしい体験ができるのである。

posted by ぎゅんた at 16:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋ゲー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【試乗】FD3S RX-7 TypeRB (FR/5MT)新型RX-7に期待を馳せて

FD3S.jpg

仕事で知り合いになった方の所有車。
「最終後期型のまんなかのグレード」とのこと。どノーマル仕様。走行距離4万ちょと。この度、乗せてもらえる機会に恵まれたので、短い試乗ではあったが、感じたままのことを述べておきたい。

どうぞ好きに乗り回して下さい、とキーを渡されるも、他人のクルマをいきなり運転するのは怖いので助手席にのって、ぐるりをドライブしてもらうことにした。

着座位置は低く、足を投げ出すスポーツ車スタイルであるから、シートに座るだけで普通のクルマでない感覚を味わえる。昔に乗っていたNC1を懐かしく思い出す。ドアノブとウインドウ開閉スイッチのデザインがイカス。

爆音をたてるのだろうかと予想していたものの、エンジンは静かであった。アイドリング時に振動も何も感じない。流石ロータリーエンジンである。

「昔は、たまに峠を攻めたりした」と述べるオーナーは、果たして、湖畔のワインディングロードを低速ギアで攻め抜ける。この道は自然豊かで景観もよく、適度にコーナーが連続してあって勾配や起伏も少ないので、緩く流すようにドライブするのに向いた道である。とはいえ、昔からある道つきものの「現代のクルマ事情からみると狭い道路」であり、ガードレールもない。道路脇にはむき出しのドブ溝つき。無茶な走りをするにはリスクが伴う。常時60km/hを維持してコーナーを駆け抜けて行くぐらいが、軽快で同乗者も不安を覚えないような速度になる。

さてこの道を、オーナーはちょいと述べることのできない速度で駆け抜けていった。助手席に座る私は、怖いといえば怖いけれども、車体が遠心に振られるとか、揺すられるといった、体感的に不安が想起される挙動を感じることはなかった。重心が低いのが効いているのが分かる。以前に試乗の機会に恵まれたケイマンGTSもこのような感じだった。何がどうなっているのやら、地面にへばりついてまま高速で駆け抜けて行く一方、車体に余計な揺れや軋みが全くない。これは信頼できるクルマだ。15年も前のクルマだなんて信じられない。

おそらく遠慮した走らせ方なので、本来はもっと凄い速度で駆け抜けられるのは間違いない。ただ、そこまで攻めると助手席の人が根をあげるのでやらないのである。スポーツカーはデートカーにあらず。ドライバーがストイックに走らせられることを追求して設計されているのであって、助手席など荷物置き場で良いのである。この程度の道なら100km/hで駆け抜けることができるだろうが、危険な道交法違反なのでNG。あまりにも持て余したこの走りの性能は、サーキットで発揮させればよい。安全であるし、違法行為ではないのだから心の底から楽しめる。

適当な駐車場で交代し、もと来た道を帰る。
クラッチは予想していたほど重くはなく、ミートポイントもわかりやすい素直な味付け。坂道発進ちょっと回しすぎて緊張した程度。ロータリーは低速トルクが貧弱でエンストしやすい印象があり、エンストをこかないが心配したが杞憂であった。線が細い感じは確かにあるが、だからと言って発進が気難しいことはないわけで、このあたりはRX-8の方がシビアだったかに思う。

2速で回し切れば100km/h超えますよとのことだが、怖くて踏む気になれない。このとき、目の前に40km/hほどのタクシーが走っていた。急加速してパスしていくことは容易だろうが、追い越しに適した道ではないし、なにより他人のクルマでそれはできない。速く走らせられることは分かっているので、町乗り速度でどのような走りかを贅沢に味わうことにした。いいクルマは、速く走らせてものんびり走らせても、どちらにしろ心地よいものである。4速40km/hで巡航するRX-7は、しかし、実に乗り心地がよく、その安定した走りを尻で味わえる極めて贅沢なマシンなのであった。速く走っている姿が似合うのは間違いないが、速く走らせなくてはならない道理があるわけではない。私自身が、どちらかといえばのんびりめのドライブが好きなこともある。ひとつ確かなのは、RX-7は低速でも快適で走らせて楽しい素晴らしいクルマである。

ステアリングは重めで、ドッシリとしている。地面に強く脚を張っている分、重いのだろうか。油圧式のはず。故障したので修理したらしい。切った分が、きちんとした半力を伝えながら車体をスパッと曲げる。贔屓目にみてしまうが、素晴らしい味付けである。

MT好きとしては、シフトフィールが気になるところだが、金属的な変速感を伴う重めの味付けでクルマに合っている。ギアボックス直結なので、掌にシフトノブからの振動が静かに伝わってくるのがたまらなく気持ち良い。5MTと聞くと6MTがフツーになったイマドキ基準ではちょっと物足りなく思えるが、変な渋りもなく、走らせて不満を覚えることはない。コンサバな5MTだからこそ、実現できる良さであろうか。クラッチの適度な重さを味わいながら変速するのは、それだけで楽しい。

ガレージ所有でたまに走らせる分には、それほど維持費はかからないとのことであるが、マイカー二台持ちが前提というか、平均以上に裕福でなければ難しい。

任意保険料がMAXで、ガスガズラーで、常にエンジンオイルやアペックスシール抜けを心配し、電装系の故障に備えなくてはならないこのクルマは普通ではない。よくいえばロマンの塊、悪くいえばスキモノ用の趣味車である。実燃費が悪夢同然お数値だとしても、これだけのクルマ走らせられるなら宜なるかな。実際に乗って走らせてみると、わかる。これは所有したくなる。もっと走らせたくなる。目的地についても走り足らない。高くつく維持費は、オーナーの絶大な所有欲と誇りの引き換えである。

RX-7に乗っている人が、次になにに乗るのか。答えはないままだ。
素晴らしいエクステリア、低く小さな車体、ロータリーターボを硬派に武装する足回りと動力性能。これには替えがない。ケイマンが近い気がするが、駆動方式も違うし、ロータリーではない。難民にならざるを得ない。次期RX-7であろうコンセプトモデルRX-VISIONの発表に心踊るばかりである。

posted by ぎゅんた at 08:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 試乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月05日

S.T.A.L.K.E.R. Shadow of Chernobyl をより贅沢に遊ぶために 〜 MOD【STALKER Complete 2009】

MOD_stalker_complete_09.jpg

素晴らしいゲームには優れたMODが用意されるものだ。素材が傑出しているからである。

今回、紹介するMOD「TALKER Complete 2009」もその例に漏れない。S.T.A.L.K.E.R. Shadow of Chernobylはゲーム史に永遠に名を残す傑作だからである。その傑作を更に昇華させたいと思うのはゲーマーとしての性であろう。

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このたび、導入して動作を確認したので、現時点で思うところを述べたい。
STALKER本体はsteam購入で、バージョンは1.006。日本語化はしていない。難易度はMaster。


SoCの大きな魅力は、その世界に没入・耽溺できるほどに執拗に作り込まれたオープンワールドにあった。無機質なコンクリートや錆びついた機械、荒れ果てた平原など、ZONEの不穏さや不気味さを高いレベルで表現していた。臭いまで漂ってきそうなそれは、製作者らの情念を感じられずにはおれない。現在の視点から見ると古臭くなっているところはあるものの、いまだ通用するクオリティであろう。

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このMODを導入すると、それが更に加速成熟されることになる。テクスチャの緻密さに伴うコントラストの強化にはじまって、朝から夜にかけての風景の変化が白眉。加えて、そよ風から強風、雷雨といった、ZONEを包む自然の天候が強く付与されている。
もともと優れていた、ZONEへの没入感がより高められている。

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そのほか、「本来、実装されていたであろう要素」の追加が挙げられる。

寝袋
NPCはさておき、プレイヤーであるMarkedONEは睡眠をとらなくては倒れてしまう。とはいえ、こまめに睡眠をとらなくてはならないほど厳格ではなく、もっぱら、(ゲーム内での)時間の調整に用いられるアイテムになっている。

無印では深夜になっても白夜かというほど明るかったが、本MODでは、深夜は夜目が利いている程度の視野になる。月夜の晩はともかく夜は暗い。それはNPC側も同じで、ステルス行動がとりやすくなるメリットがある。とはいえ、深夜の移動はアノマリーが見にくく危険であるから、明るいうちに活動する方が安全だ。そんなわけで、ゲーム内での22:00を過ぎたあたりになったら寝袋に入って朝を待つのが良い。無論、ZONEの深夜の雰囲気を堪能したい場合はこの限りではない。

この寝袋が活躍するのは、アグロプロム研究所に機密文書を取りに行く場面だろう。昼間は警備が厳重だが、深夜はそうでもない。地下通路で睡眠をとって、深夜に忍び込もう。前述の通り、本MODの導入でステルス行動はしやすくなった。銃撃戦を避けた任務の完遂は割と容易。発砲音や断末魔に対するNPCたちの反応が鈍く調整されているので、孤立した敵を間引いてもバレにくい。相手に気づかれてない状況でヘッドショットすれば即死させられるのでサイレンサー付マカロフが活躍できるチャンスだ。是非ともチャレンジしてみよう。


所属派閥を変更できる
最序盤からいきなりEcologistに所属することも可能。その際エコロジストスーツ(オレンジスーツ)をもらえる。Barでトレーダー経由でDutyに所属することもできる。DutyやFreedomのボスに話しかけてお仲間になることもできる。いずれにせよ、派閥に属していることを表すユニフォームがただでもらえる。MercやBandits、Monolithのお仲間になるのは不可っぽい。新規で二週目を遊ぶプレイヤー向けかも。Join Duty!


リペアシステム
トレーダーに武器とスーツの修理を依頼できる(一瞬で修理してくれる)ようになった。価格は高め。また、NPCの死体を漁ると稀に入手できるリペアキット(非売品)でも修理できる(装備している武器とスーツが対象)。これにより、気に入った愛用の武器でクリアを目指すことが容易になった。

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AIの向上
NPCがアノマリーや焚き火缶をある程度の信頼性の上で避けるようになった。無印で見られた「焚き火の中で死んでいるNPC(Wolfさんが有名)」の回避であろう。「ゾーンだから」では流石に済まされなかったのである。しかし、たまに服に火がついて平然としているNPCがいるあたりがやっぱりゾーン。死体を動かしてどけたりもする。

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冗談はさておき、AIの向上を強く感じるのは銃撃戦時である。棒立ち射撃もするにはするが、積極的に立ち回ろうとする意思が見えるようになっている。最大の変化は、グレネードを投げてくるところだ。絶妙なタイミングで放り込んでくるので、膠着した銃撃戦を満然と行うのは危険である。とはいえ、NPCの死体を漁れば分かるように、一人のNPCが投げてくる数はせいぜい一個であるから、無限に投げてくる雪合戦模様にはならない。多数を相手にしていれば別だが。


視点の切り替え
F1-3で視点の切り替えが可能になった。変えたところでまともに戦えないのでオマケ機能。走り方とジャンプのモーションが酷い。

MOD_stalker_complete_07.jpg

角度によってはMarkedONEの顔が見えるが、どこの黒人なのかという容貌。

これを改善するMOD(スキン)もあるので、拘る人は導入しよう。本MODに更に導入しても問題なく動作することを確認済。stalker completeをインスコ後に、上書きすればいいだけだ。

marked_one_cinematic_face
「あまりにも醜いから、ムービー中の顔を再現させた」

こんな感じになる。ほとんど自己満用スキン。

MOD_stalker_complete_06.jpg



その他
燃料缶やドラム缶をアイテム扱いで持ち運べるようなっている。とはいえ、重量が大きいので携帯するには苦労する。あらぬ所にドラム缶を置いてシュールな光景を演出して遊ぶもよし、ドラムーチェに活用するもよし。

細かなバグのfixがなされているようだが、私の環境での不具合をひとつ。死体を漁っている場面で、NPCのインベントリにあるフード関係を右クリックから食べようとするとフリーズする。

NPCとのトレードがかなり実用的になった。

Bar名物「ゲットアウトオブヒアストーカー」「アイセッカムインドンスタンゼア」が聞けなくなった。

ラジオから流れてくる曲や、NPCが演奏するギター曲の大幅な追加、また、ハーモニカ演奏の追加あり。Barの雰囲気がとても良い感じになっている。

敵がたまに壁を向いて動かなくなっていたり、壁にめり込んだ死体がバイブのようにガタガタ暴れる珍現象もそのまま。ゾーンだからしょうがない。

MOD_stalker_complete_01.jpg



まとめ
ベースがSoCそのままであり、妙な悪ふざけ要素も全くないので、無印が大好きな人は是非とも導入して遊んでみよう。新鮮な気持ちで遊べるとともに、この作品の懐の広さに驚嘆することだろう。新規で始める人は、最初からこのMODを導入してかまわない。

更なる拡張性を求める人は別のMODを導入することになるが、それも容易されてるのが素晴らしいところだ。


MODダウンロード先
STALKER Complete 2009 (2012)
.exeを実行していけばOKの簡単仕様です。


enjoy!!
posted by ぎゅんた at 23:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 洋ゲー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする