2015年09月30日

【再考】GHアテンザ 25Z(後期型)

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NC1RSから乗り換えてもう2年半近くになる。
色々と普段使いをして思い至った点を、改めてここに整理したいと思う。オーナーの独り言である。割と厳しめな評価だと受け取られるだろうが、現状の私は、このクルマをたいへん気に入っていることは先に述べておきたい。


25Zはスポーツか
まず、この25Zはスポーツグレードである。

過去にも記事にしてきたが、これは「なんちゃって」であって、およそスポーツするクルマでは、残念ながらない。速くないしコーナリングマシンでもないのだ。着座位置が低目で、リアスポイラーが付くあたりは走りを予感させるものだが、駆動方式はFFである(4WDもあるがATしか選べない)。速さを求めてはいけない

MTのシフトフィールやクラッチ操作などは普通車のMTのそれと比べると重めの味付け。とはいえ、際立ってスポーティなものではない。よく言えば癖がなく扱いやすい。なお、後期型でMTを選ぶとこのスポーツ25Zしか選べない。MTの設定があること自体でスポーツを謳っている気がしてならない。とはいえ、後期型の販売時期を考えればMT設定を残しただけで有難いのが実情で、ケチをつけるのは野暮な気がする。

NAの2.5L直4のMZRはトルク重視のロングストロークで、回しても回りにくい。ただ、SKY-Gよりも高回転域の音が好いのはMZRの利点だろう。回すと、重めのいい音を楽しめる。燃費はあまり良くない。適当に測っただけだが、町乗りで10km/L、高速巡行で14km/Lあたりである(レギュラー仕様)。

速く走らせる、といっても、その場面は高速道路ぐらいのものだが、高速巡行は快適だ。空力設計が効いているのだろう、横風が強かろうと舵をとられることなく、ふらつきもせず直進し続ける。SAやPAで降車したときに横風の強さに驚くことがあるぐらいだ。80km/h以上の速度になると、路面からの突き上げや振動が減ることが分かる。残念なのは、6速で100km/h巡行時に2500rpmぐらいになることだ。これ以上の速度を求めると燃費が悪くなるし、車内も騒々しくなる。100km/h以下で走り続けると美味しい。安全で良い。加速力はたいしたことは無ない。刺激を求める人には向かないクルマだ

長々しくなったが、25Zは「スポーティといえなくもない」クルマと結論づけておきたい。しかし時折、「(自分に腕さえあれば)速く走らせられるポテンシャルを秘めているなあ」と実感する瞬間があるのも事実だ。それは、どんなクルマでも言えることかもしれないし、オーナー贔屓の心情ともいえる。余談だが、このGHアテンザ、海外では3.7LのV6エンジンを載せたグレードもあった。私のようなヘボドライバーであっても、時折、シャシに余裕があることを実感できるのかもしれない。

なお、ボディ塗装はそれほど強くないようだ。
長く乗りつづけるならコーティングした方が良い。


愛すべき25Z
斜め後ろからのデザインがいつ見ても美しいと感じる。あまり評価されていないようだが、かなりのバックシャンだろう。これは、個人的に最も気に入っているポイントである。

おっさんが乗るには、リアスポイラーの存在が若干アレだが、目くじらを立てられるほど自己主張は強くない。ボディカラーが白黒銀のいずれかなら問題ない。冠婚葬祭で使用できるフォーマルさは有している(ハズ)。

なお、GHアテンザで最も似合う色はおそらく白である。
18インチを履かせて僅かに車高を下げると格好よさそうだ。

シートが良質なのか私の腰にフィットしているのか、2時間以上の長距離を運転していても腰が悲鳴を上げることはない。身体疲労は感じるようになるが、それは長時間、似た姿勢を取り続けることからくるものであるから、休憩をとって軽く体を動かせば回復する。NC1RSでは、一時間も運転していると腰が痛くなったものだった。遠出を計画しても疲労が軽微で済むのは、体力の低下が著しい中年であればこそ有難さが身に染みるというもの。

全長が長い分、取り回しに気を使うことは事実だが、今となっては大きすぎないサイズ。卑屈さをおぼえることはない。スライドドアではないものの、家族持ちでも問題なく使用できる車内空間が確保されている点は有難い。後部座席にチャイルドシートを設置しても、小柄な大人二人が座ることができる。ハッチバックだけあって、トランクの積載量も申し分なし。MTに拘らなければワゴンも選択できる(なお、前期型なであればワゴンにもMTがある)。

このクラスの車種でMTが選択できるクルマは限られているのが現状だ。私はできる限りMTに乗り続けたいと考えているので、この25Zはありがたい受け皿になっている。家族持ちになったいま、スライドドアがあると便利だろうなと感じることもあるが、現状、この25Zに不満や不足は覚えていない。なにより、MT設定のあるファミリーミニバンがない(プレマシーにMT設定があれば乗り換えるのだが)。

2代目アテンザの後期型はあまり数が出なかったようだ。その上でMTであるから、ちょっとしたマイナー車種ではあろう。壊れない限りは乗り続けていきたいところだ。
posted by ぎゅんた at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | マツダ GHアテンザ25Z(6MT) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月23日

【試乗】プレマシー 20s プレステージスタイルII(FF/5AT)

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プレマシーはスライドドアを備えた7人乗りミニバンである。ミニバンといえば、トヨタ・ノア/VOXYや日産・セレナ、ホンダ・ステップワゴンらが有名である。プレマシーはマツダが販売しているミニバンのひとつである。海外ではMazda5の名称で売られている。私の両親が乗っているクルマでもある。
久しくして運転する機会が得られたので、思うところを述べたい。

結論から述べると、このプレマシー、とてもいい車である。ミニバンの購入を検討されている人は候補に入れると良い。長所と短所、特徴を理解した上で購入すれば倦まず後悔せず長く乗り続けられるモデルになる。

まず、プレマシーはミニバンであるから、その時点で妥協しなくてはならないポイントがでてくる。「ファミリーカー」を否定できないルックスと走りになるのはやむをえない。そこは仕切りなおしだ。格好良さや速さを求めるのではなく、スライドドアや3列シートが備わることで何が得られるかを考慮しなくてはならない。自分の家族や友人や荷物を載せて移動することが多くなるだろうが、その上で、プレマシーは貴方の要件を満たすだろうか?ドライビングプレジャーは二の次である。

そうすると

・7人フル乗車の際の動力性能に満足できるか
・同乗者に快適な乗り心地を提供できるか
・同乗者との会話に支障をきたさない静粛性が確保されているか
・スライドドアが有益か

こういった点が考慮されるポイントとして浮かび上がってくるだろう。
多人数で移動するうえで長距離の移動に向いているかどうかが重要であるし、チャイルドシートの装着があるのならスライドドアはありがたい機構だ(無くてはならないわけではないが、あると便利)。

20Sはレギュラーガソリン仕様の2L直4で150馬力、19.0kgmのエンジンであり、車体重量が約1500kg。ここから推測されるのは、一人で運転する場合は過不足がなくとも、人数や荷物が加わった場合に非力さに悩まされるスペックであろうということである。実際に、その通りである。大人3人以上の乗車になると、坂道あたりを快適に走らせるのがきつくなりはじめるのが分かる。

モアパワー・モアスピードを得ようと、ギアを低くしてアクセルを踏み込むとエンジンが凄い音を出す。パワーも、ついてくる。これで、一応は満足のいく速さが得られるだろう。ただ、一時のことである。同乗者を喜ばせるほどの快音でもなんでもないので、そのまま走らせ続けることはかなわないからである。同乗者が次々に不安と不満を口にするだろう。マツダのクルマだからといって、プレマシーにスポーティな動力性能があると思わないほうがよい。オラオラと速く走らせるクルマではない。

ブレーキは癖がある。利くのだが、しっかり利かせようとするにはキチンと踏み込まないといけない。制動力の高いブレーキやカックン傾向のブレーキに慣れていると、プレマシーのブレーキは弱く感じる。ブレーキペダルをしっかり踏み込めば利くように躾けられているだけなのだが、ドライバーが観念として捉えている以上に強く踏むことを求められることが強いられていることが原因だろうと思われる。ブレーキの利きとその味付けの確認は極めて重要である。


乗り心地は、このクラスでは随一の良さではなかろうか。ドライバーだけでなく、同乗者にとっても優しい乗り心地だ。マツダだからといって乗り心地が硬いわけではないのだ。走行時のふらつきも殆ど無い。ロードノイズがやや目立つのが惜しいところだが、これはマツダ車の持病というか特徴でもある。

スライドドアは、やはりチャイルドシート装着を考えるとありがたいアイテムだ。赤ちゃんの乗せ降ろしが、ヒンジドアに比べて楽なのだ。ただ、シート座面から頭上の空間の高さは低めであるから、腰を屈める必要はでるだろう。このへんはハイト系ミニバンにはかなわない。
なお、スライドドアであれば子どものドアパンチ防止に有用だとも言われるが、私はそれは半分、間違っていると思う。確かにドアパンチのリスクはなくなるだろう。けれど、スライドドアから飛び出した子どもが他の車に轢かれるかもしれない。子どもの乗降には、常に保護者が付き添うものであるべきだ。そのことが、事故やドアパンチを防止するのである。

ステアリングフィールは素直な感じが好感触。わずかに重めにした味付けが良い。言っていれば、動力性能同様に刺激性に乏しい味付けでもあるのだが、この自然な感じは、運転を飽きさせることがない。

プレマシーは、エクステリアをみればわかるとおり、「箱型」していないミニバンである。室内空間とドア開口時の高さを犠牲にしているとも言える。ミニバンのセオリーからいえばマイナス点であろう。しかし、このようなスタイルのミニバンを求める人は少数派にしろ確実に存在する。典型的な箱型をしていないミニバンをあえて選択することを望む心理が垣間みえる。

不満点を述べるなら、ややチープなインテリアとMTがないことだ。
値段を考えればインテリアに文句をつけるのも野暮なのだが、シフト周りを中心にどうにも安っぽいプラスチックが残念だ。シンプル基調なのはマツダ・インテリアの美点だが、デザインと材質が安っぽければ悲惨さ一直線である。

もうひとつは、このプレマシーにMT設定があればという願望だ。
今時のミニバンは、商用バンを除いてMTは存在しない。あって、ワゴンである。ワゴンは、スライドドアではない。ミニバンを選ぶべきだろうけれど、ATしかないのはちょっと…と考える人もいるはずだ。このプレマシーにMTの設定があれば、よりユニークであっただろう(海外では設定されていたのだが)。

時期プレマシーにはSKY-D搭載モデルが用意されるのは間違いないから、併せてSKY-MTも設定されるのではないか。箱型ではなく、流麗なエクステリアで、スライドドアで、燃費も申し分なく、MTが選択できる、そんな新型プレマシーの登場を期待してしまう。今のマツダなので値引きや価格には期待できないだろうし、バカ売れすることもないだろうが、マツダでないと出せないのもプレマシーだろう。新型プレマシーのアナウンスを心待ちにするばかりだ。

そのまえにCX-9が登場するかもしれない。新型アクセラのMCはどうなった?




posted by ぎゅんた at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 試乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月15日

漫画感想「青山月子です!」第12話 竜頭蛇尾 を否めず 別マ10月号

最終回。畳み掛けるようにアッサリ終わってしまっていて、感動の余韻が乏しい。最終回ということに気づかない人もいるのではないか。ソードマスターヤマトほどではないが、性急な感じは否めない。打ち切りなのだろうか。それとも、作者が描きたいことを描いてしまったので、単行本収録に都合のいい話数で〆たかったのだろうか?

posted by ぎゅんた at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 湯木のじん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月13日

漫画感想「監査役 野崎修平」「頭取 野崎修平」


まとめ
銀行な世界感を、とても面白く味わえる名作

バブルの時代の経済界がどのような姿であったのか、私は思い出すことができない。バブルが弾けたと大騒ぎしている大人の姿を見ながら、鼻を垂らして遊び呆けていたのは確かだ。ただ、深く思い起こせば、子どものころは町中が明るかった。個人商店や商業施設には人がいたし、勢いがあった。国民の消費活動が高かったのであろう。消費活動が落ち込めば、店も人も姿を消す。これが、地方の過疎化につながっているものと思われる。仕事がなければ、人は都市部へ流出する。収入が減れば、人は消費活動を控える。お金が世の中を回らなくなる。バブル時代が懐かしい(と、酒の入った年寄り連中はよく語る)。残されたのは不良債権と不景気である。

この作品の連載が始まった頃、私は中学生だった。内容はちっとも理解できなかった。吉野さん(主人公の秘書)が可愛いなあぐらいの感想しかなく、連載を追うこともなかった。世間を知らぬ空っぽ頭の子どもには内容が合わなかったのである。ところが、おっさんになったいま読み返したところ、とてつもなく面白い良質な作品だったことに愕然とさせられるのであった。

大きな組織に身をおくサラリーマン的主人公をドラマにすると、出世して行くたびに話が退屈でつまらなくなるきらいがあるが、この作品は逆で、主人公・野崎修平が活躍してプレゼンスをあげて行けば行くほど話が面白くなる。つまり、読み始めると指が止まらなくなる面白さがある。とくに「銀行大合併編」の面白さは白眉である。

作中、野崎は「理想の銀行」哲学を読者に伝えてくる。その内容が胸に響く人も少なくないであろう。野崎の考えは、現実的というよりは性善説的な理想論に近い。実際、作中でも「書生論を振りかざすな」と言われていたりもする。それでも、読者は、野崎の掲げる理想の銀行があって欲しいと憧憬の念が湧くだろう。この作品の特徴でもあり、メッセージでもある。

この作品の魅力を語るなら、登場人物らが魅力的であることは外せないところだ。まず、主人公である野崎修平が良い。揺るがない信念を抱く、正義感に満ちた人物である。それでいて嫌味がない。「あなたの理想の上司」に間違いない。作中、秘書の吉野さんが「監査役って、男も惚れるいい男よねえ…」とウットリする場面があるが、読者の大半も膝を打つことから、印象的なシーンである。主人公以外の人物らも魅力的だ。単純な主人公の引き立て役ではない。いかにも実在しそうというか、イチイチ実寸大というか、味のあるキャラクタが多い。

「監査役 野崎修平」の続編が「頭取 野崎修平」に相当するが、引き続き登場するキャラクタも少なくない。一方で姿を消したキャラクタもいる。大きな不満があるとすれば、秘書の吉野さんが回想の一コマどころか「よ」の字も出ないことだ。野崎があおぞら銀行を去ったあと、追うようにして辞めたのだろうが、言及のひとつもないのは、あまりにも無慈悲というか、寂しい話だ。なぜなら、吉野さんこそが本作のヒロインだからである。同じ不満を抱いた人は、私だけでは断じてあるまい。もっとも、作品のストーリー的には、野崎の妻こそが正ヒロインなのだが(こんな良妻が実在するのだろうか?)。

話が脱線してしまったが、本作は銀行を舞台にした珍しい作品であるばかりか、漫画として単純に面白いので、やや古い作品ではあるものの、機会があればご一読いただきたいと思い、紹介させていただいた次第。銀行を毛嫌いしている人ほど読んで欲しいと思う所存である。 
 
posted by ぎゅんた at 06:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月01日

【店舗紹介】梅田菓子舗 (加賀市大聖寺)

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まとめ:生活に溶け込む和菓子を楽しみたい方にオススメ

和菓子、と聞くと、ぼた餅から羊羹、饅頭、あられ、お茶会用の菓子…と様々に思いつくものですが、一般的には、ぼた餅とかあんころとか串団子といった、口にする頻度の高いものが馴染み深いはずです。一般人は茶室も茶道も縁がありませんし、高い地位の人に贈答しても恥ずかしくないレベルの和菓子にもまた、あまり縁がないものだからです。少なくとも、私は、そうです。

その昔、加賀市大聖寺には、「福文」という超絶名舗がひっそりと存在していたのですが、後継者がおらず店を畳んでしまったのです。「福文」が扱っていた和菓子は上品で味が澄明でしたから贈答用にたいへん喜ばれましたし、値段も考えられないほど安かったのです。頼りにしていた人、誇りに思っていた市民も多かったはずで、本当に残念なことです。後継者問題は、今後、文化を蝕む疫病になりそうです。

話は変わって、この梅田菓子舗は、私の幼馴染があとを継いでおります。そうした意味で、贔屓にしたい気持ちが少なからずあります。大聖寺の味をいつまでも受け継いでいって欲しいと思うと同時に、時代に合わせた和菓子を探求して欲しいと思っております。

梅田菓子舗は、高級・上級の和菓子を扱う店ではありません。生活のすぐ側に在るような、いつまでも愛され続ける餅菓子をメインに扱っております。値段もリーズナブル。

どれも万遍なく美味しく飽きのこない味なのですが、私はずんだ餅をオススメしたいです。口にすると、素朴で控えめな甘さのずんだが舌に乗り、枝豆の風味が鼻腔を抜けます。そこに柔らかで嫌味のない餅が組み合わさりますから美味しさが想像できるでしょう。

餅にずんだを掛けたものと、ずんだ大福の二種類が存在します。手土産にするととても喜ばれること必定ですが、とくに甘党の中年男性(意外に多い)にプレゼントすると効果絶大です。




posted by ぎゅんた at 06:44| Comment(0) | TrackBack(0) | お店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする