2014年09月28日

iOSのアップデートは、公式の嫌がらせとしか感じない旧いユーザーも存在する

iPadミニは、いまではスペックの低い「外れiPad」だが、DVDケースサイズでそこそこ軽量であることは、存外に取り回しが良いことに満足している。ブラウザ観覧は言うに及ばず、ドキュメントの観覧やメモ帳でのタイピングに特に不満はない。ただしスペックの低さはいかんともしがたく、iOSのバージョンアップは恐怖の対象である、iPad2のiOSを7にした時の絶望感が蘇えるというものだ。実際に、iOSが7になったiPad2は使い勝手の低下から疎遠となり、仕事用に限定されることになった。

なぜiOSのバージョンアップは、一方的で不可逆的なのだろう。アップルの技術集団は最新が常に最善とは限らないことも知らないのか。常に最新の電子デバイスを提供し続ける社是でもあるのだろうか。旧いバージョンであっても、そのユーザーが不自由を感じていないならその意思を尊重すれば(放置すれば)いいじゃないか。

実際に、今使用しているこのiPadミニはiOS6のままである。最新版のiOS8.02にアップデートしたところで、自分に限っては大きな恩恵が得られそうにない。だからバージョンアップはされないままである。iPad2の方は、生贄的にiOS8.0.2にアップデートしてみようとも考えるが、iPadミニは断固としてiOS6のままでいくつもりである。

なお、アップデート内容は、以下のようだ。わけがわからん

このアップデートでは、何百もの新しい機能が追加されました。主要な新機能は次の通りです:
メッセージの機能改善
Tap to Talkで音声、ビデオ、または写真をスワイプするだけで送信
グループメッセージのオプションによりグループチャットに名前を付けたり、チャットから離れたり、宛先の追加/削除が可能に
“おやすみモード”、位置情報の共有、および添付ファイル表示を含む新しい“詳細”表示
写真の機能改善
スマート編集ツールでライトやカラーをスワイプで調整
微調整コントロールで露出、明るさ、コントラスト、ハイライト、シャドウなどの調整が可能
日付、撮影地、またはアルバム名での検索や、スマート候補を使用可能
スローモーションビデオ、バースト、パノラマ、タイムラプス用のスマートアルバム
他社製の写真フィルタや編集ツールを“写真”Appで直接サポート
iPhotoの写真とメタデータは“写真”Appに移行されます。ブック、ジャーナル、およびスライドショーは、写真のみを含むアルバムに変換されます。iOS用iPhotoは、iOS 8以降が搭載されているデバイスではサポートされません。
カメラの機能改善
タイムラプスモード
タイマー機能
写真撮影の前に指を上下にスライドするだけで露出を調整することが可能
iPhone 5sの前面側カメラでのバーストモード
iPad AirおよびiPad mini Retinaディスプレイモデルでのパノラマ撮影
QuickTypeキーボード
あなたの文章のスタイルに合わせてパーソナライズされ、受信者やAppを基にカスタマイズされる予測入力
“予測”は、英語(オーストラリア、カナダ、英国、米国)、フランス語(カナダ、フランス、スイス)、ドイツ語(ドイツ、スイス)、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語、タイ語で利用可能
他社製キーボードをサポート
ヘルスケア
新しい“ヘルスケア”Appを使って、健康やフィットネスのデータをダッシュボードで見やすく表示
健康データをほかのAppと共有して、健康やフィットネスをまとめて管理
アレルギーや病状などの情報を含むメディカルID機能を追加。ロック画面からメディカルIDにアクセスできるようにするオプションも用意
iPhoneおよびiPod touchで利用可能
ファミリー共有
iTunes、iBooks、およびApp Storeで購入した項目を最大6人の家族と共有
家族の買い物の支払いを1枚のクレジットカードにまとめ、子供の買い物は“承認と購入のリクエスト”で承認が可能
家族の写真、カレンダー、位置情報などを簡単に共有
iCloud Drive
すべての書類をiCloudに保存して、iPhone、iPad、iPod touch、Mac、またはPCからアクセス
同じファイルを複数の対応Appで共有
1つのデバイスで編集した内容を、すべてのデバイスで自動的にアップデート
iPhone、iPad、およびMacでの作業がこれまで以上にシームレスになる連係機能
Handoff機能で進行中の作業を1つのデバイスから別のデバイスに引き継ぐ事が可能
iPadやMacでの電話の発信/着信、SMSまたはMMSメッセージの送受信がiPhoneの携帯電話接続を使って可能に
Instant Hotspot機能により、ほかのデバイスからiPhoneのインターネット共有を自動的に利用してインターネットに接続可能
OS X YosemiteのAirDropとの互換性を追加
iPhone 5以降、iPad(第4世代)、iPad Air、iPad mini、iPod touch(第5世代)で利用可能
Spotlightの機能改善
Wikipediaの記事、近くの場所、映画(米国のみ)、人気のWebサイト、App Store、iTunes Store、およびiBooks Storeからの候補を表示
Safariで、トップヒットや検索エンジンの候補に加えて、Spotlightの検索候補もサポート
米国、英国、オーストリア、オーストラリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、オランダ、スペイン、スイスの言語をサポート
メールの機能改善
下書きを下にスワイプするだけで、下書きと受信トレイ間を簡単に移動可能
カレンダーイベントや連絡先の候補をインテリジェントに検出
VIPスレッド
Siriの機能改善
反応性、信頼性、精度を改善
デバイスが電源に接続されているときに“Hey, Siri”と話しかけて、音声だけでSiriを起動
ストリーミング音声認識
“流れてる曲は何?”と尋ねるとShazamを利用して曲名を回答
iTunes Storeからコンテンツを購入
Safariの機能改善
DuckDuckGo検索エンジンをサポート
プライベートブラウズをタブごとに設定
“共有リンク”にRSSフィードを登録
カメラを使って、クレジットカード情報をスキャンして入力
マップの機能改善
Flyoverツアー
電話および連絡先でマップの場所カードを使用可能
カレンダーイベント内での地図表示や移動時間の通知が可能に
App Storeの機能改善
新しい“コンテンツ”タブで、カテゴリを簡単にブラウズ
最もよく検索されている語句を“検索”タブに表示
検索結果をスクロール
Appのビデオプレビュー
“スタッフのおすすめ”バッジ
マルチタスク表示から重要な連絡先にすばやくアクセス
メッセージ、メール、カレンダー、リマインダー、および他社製の対応Appのインタラクティブな通知
新しい“ヒント”AppでiOSデバイスをさらに活用可能
iBooks AppをiOSに標準インストール。自動夜間モードや、ブックをシリーズごとにグループ化できる新機能
Podcast AppをiOSに標準インストール
Appごとのバッテリーの使用状況
iCloudキーチェーンで、保存されているWebサイトのパスワードを使って、関連Appに簡単にサインイン
FaceTimeオーディオで割込通話
“メモ”Appでリッチテキスト編集をサポート
ピア・ツー・ピアでAirPlayデバイスを検出して再生
エンタープライズ機能
メールおよび他社製Appに加えて、データ保護の対象をカレンダー、連絡先、メッセージ、リマインダー、およびメモに拡大
メッセージごとにS/MIMEを制御
改善されたUIで、デバイスのリモート管理の把握が容易に
Exchangeアカウントの自動返信を設定可能
カレンダーの出席依頼を送信するときに空き時間や多忙な時間を確認
MDMの管理中のブックをユーザに自動的にプッシュ可能
アクセシビリティ機能
片手での制御や、ピクチャ・イン・ピクチャなどの複数のズームモードを搭載し、デザインを刷新したズーム機能
アクセスガイドでの内蔵のタイマーやTouch IDのサポート
“画面の読み上げ”で、ジェスチャやSiriコマンドを使って画面上の内容を読み上げ
Alexのボイスオプションや点字入力サポートなどのVoiceOverの機能改善
MFi補聴器でマルチデバイスをサポートし、ペアリングされた複数のiOSデバイスをシームレスに切り替え
中国向けの機能
ベクターベースのマップ
ターンバイターンのナビゲーション
中国暦カレンダーのサポート
予測入力の改善
天気データの改善
言語サポートの拡大
新たに22言語で音声入力をサポート:クロアチア語、カタロニア語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、フィンランド語、ギリシャ語、ハンガリー語、インドネシア語、マレー語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル語(ブラジル)、ポルトガル語(ポルトガル)、ルーマニア語、ロシア語、スロバキア語、スウェーデン語、タイ語、トルコ語、ウクライナ語、ベトナム語
新しいキーボードを追加:英語(インド)、ベンガル語、フィリピノ語、マラッタ語、スロベニア語、ウルドゥー語
ヒンディー語ローカリゼーションをサポート
選択した単語の定義の対応言語を追加:ロシア語、ポルトガル語(ブラジル)、タイ語、トルコ語
スペイン語-英語バイリンガル辞書
トルコ語のスペルチェック
“テキスト読み上げ”とVoiceOverでヘブライ語をサポート
デベロッパ向けの新機能
拡張性。Appへの新しい共有オプションの追加や、ウィジェット、“写真”Appの写真フィルタ/編集ツール、および他社製キーボード(入力機能)の作成が可能
Metal。ゲームプロバイダ向けの新しいグラフィックステクノロジー。これを利用して、据え置き型ゲーム機並みの3Dゲームをモバイルデバイスで実現
SpriteKitとSceneKitにより2Dや3Dのゲームを魅力的に
HealthKit。健康やフィットネスの管理App同士でデータを共有可能
HomeKit。自宅内のサポートされているデバイスをSiriで制御するという新しい方法が可能に
Touch IDを他社製Appでサポート可能に
CloudKit。完全でスケーラブルなバックエンドソリューションにより、サーバサイドのコードの作成やサーバの維持が不要
バグの修正

一部の機能は、国や地域によっては利用できないことがあります。
このアップデートのセキュリティコンテンツについては、次のWebサイトをご覧ください

http://support.apple.com/kb/HT1222?viewlocale=ja_JP
posted by ぎゅんた at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | iPad2 , iPad mini | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月25日

試乗 NC2ロードスター VS(6AT、RHT)

mazda-mx-5 VS.jpg

VSというグレード
何を意味した言葉であるのかイマイチ不明なグレード名がこのVSである。レザーシートのカラーがシックな茶色になっており、RHTとATしか選べないことから、スポーツさを控えて優雅さや上質さを演出したグレードなのだろうか。


試乗してみて
結論から述べると、VSはイマイチである。
ロードスターには、ATで快適に流すだけでは収まり切らない魅力が素性として流れている。即ちATだと、魅力の多くがスポイルされてしまうことになる。軽量非力なロードスターは、ドライバーが軽く汗を流すように、パワーを使い切って走らせるクルマだろう。

快適に走らせるオープンカーが欲しいのなら、ベンツ・SLKや、BMW・Z4らがキャラクター的にもあっているし、所有満足度も高くなるだろう。スポーツするようにより速く走らせるなら、日産・フェアレディZロードスターやポルシェ・ボクスターを選ぶべきである。ロードスターはその中間に位置するとも言えなくはないが、個人的には、軽量非力な車体をドライバーが頑張って操作して快適にも速くも走らせる独自のポジションに収まっているクルマであり、要はスポーツ寄りと考えている。

そんなロードスターの購入を考える人に対し、先人たちは「せっかく乗るならマニュアルで」とアドバイスを遺している。それはただMTが好きだからこその発言ではない。少なくとも、ロードスターのトランスミッションはMTであるべきであることを意味している。


なにがイマイチなのか?
ATの出来が悪いわけではない。普通に走らせていて、変速ショックがでかいとか、変速が遅すぎて一体感に欠けるとか、目くじらを立てて不満に感じることはない。ジェントルに快適にドライブできるATであろう。だが、走らせている刺激が弱いのは事実だ。むしろNC2のシャシ性能が立派であることに気づかされた上で、自由にエンジンを回し、好きに変速して気の向くままに走らせたい気持ちに駆られ続けさせられてしまう。本当はもっと楽しく走らせられるのに、永遠に「ゆるく流す」ことしか許可されていないような閉塞感をおぼえてしまう点で罪深いのだ。

この点がVSの最大の不満点だが、他にもある。
それは、シートの座り心地がよくないこととRHTについてである。
シートは、シックな茶色の上品なレザーシートなのだが、一時間以上運転していると腰が痛くなってくる。ホールド性も、若干、滑りやすく、頼りない。腰が痛くなるのはNC1のレザーシートでも経験していた。マツダのレザーシートは、長時間の運転を考えるとあまり腰に良くないのではないか(それか、私のポジショニング問題)。ロードスターはスポーツ寄りの性格なのだから、シートはレカロでもあるべきだ。ホールド性と座り心地が高いレベルで実現し、腰痛防止も期待できるだろう。

シートヒーターは五段階調節が可能になった。これがないと秋口以降のオープン走行時に温泉気分を味わうことができない。シートの座り心地は気に食わなくても、このシートヒーターは素晴らしいアイテムだ。

リトラクタブル・ハード・トップは動作完了までの所要時間が短く、トランクスペースも圧迫しない優れたギミックから成る。屋根の開け閉めは、停車した状態で開閉ボタンを押し続けていれば完了するのでスイッチ感覚である。それでも、手動で瞬時に開閉が可能な自由さに比べるとRHTは窮屈だ。停車していないと閉じられないのは(当たり前のことかもしれないが)大きなマイナスだろう。常に小雨や驟雨の心配をせねばならない北陸地方ではなおさらである。推奨されるものではないが、幌であれば、低速走行時に一応、閉じることが可能だ。私はこれに幾度となく救われてきた。

幌での青空駐車に不安を覚える人や、天候が悪い時に幌でいるのが心配な人はRHTを選択するべきであろうが、特別な拘りでもなければ迷わずソフトトップを選択すべきである。軽量で、購入費も安くなるからである。この二つの利点が得られるだけでもソフトトップを選ぶしかないと思うのだが、最近のハードトップだらけのオープンカーに一抹の淋しさと違和感を抱いているのは私だけではあるまい。

不満点ばかりを述べてきたが、長所もある。
まず、VSは乗りごこちが適度によいことである。オープンカーという佇まいと着座位置の低さから、硬い乗り心地を予想してしまうものだが、案外に優しいのである。NC1RSに比べると明らかに突き上げがソフトである。熟成が進んだのもあるだろうし、16インチのタイヤが効いているのだろう。個人的には硬い乗り心地が好みだが、この乗り心地の優しさは素直に好ましく感じる。当たりがソフトで、路面からのショックをしなやかにいなしていく脚だ。単純に乗り味だけで比較すると、GHアテンザやDC5Rよりも好ましく感じる。畢竟、これでMTでソフトトップであったらと強く思わされるのである。


others
NC2からパワートレインに改良の手が加えられ、きめ細かく回るようになり、レブリミットも7500rpmに引き上げられた。また、新装備のインダクション・サウンドエンハンサーはドライバーにエンジンの快音を伝える演出用のアイテムも実装されいる。だが、これらの好ましい恩恵はRSのMTの個体にしか用意されない。また、ATはMTに比べ馬力とレブリミットが劣る。速さを追求するクルマではないが、変速機をATにするだけでパワーダウンするのは損した気分になる。即ち、ロードスターはMTで乗れば良いのである。

エクステリアデザインは、ウーパールーパー顏のNC1の方が好み。ちっとも速そうじゃない面構えがいい。全長4メートルを切るサイズも魅力的だ。

posted by ぎゅんた at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 試乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月13日

映画感想「チョコレート・ドーナツ」 Where were you going to go?


まとめ
・観客賞総ナメもド納得の、静かに胸を打つ感動作
・映画好きは「いますぐにでも」みておくべき

言語が、他人との意思疎通を可能とする道具であるとするならば、総合的に最も優れている言語は日本語であると考えている。日本語ほど、繊細で機微に満ちた表現を可能とする言語はあるまい。

そんな日本語であっても言い表せない深い言葉がある。その代表がEnglishにある"home"だろう。我々はhomeが、日本語の「家」や「故郷」を表す言葉であると知っている。だが、それが"home"を完全に説明できているとは思わないだろう。日本語に訳しきることの決してできない、スピリチュアルな言葉なのである。

本作に登場するメインキャラクタは三人。
そのうちルディとポールはゲイで、マルコはダウン症である。

作品背景は1979年の米国で、当時の同性愛者や知的障害者に対する非人間的な扱いがダイレクトに描かれている。黒人差別については特に描写されないが、それは本作の伝えたいテーマと(ストーリー的に)絡まなかったためだろう。ストーリー展開に描写不足を感じないわけではないが、簡素な味わいに仕上げるべく冗長さや演出を意図的に削いだ印象を受ける。

登場人物らは社会的に非人間的な扱いを受ける日陰者なのだけれど、それぞれには輝かしい個性がある。
ルディは場末で日銭を稼ぐゲイのショーダンサーだが、胸を打つ歌声をもち、シンガーを夢見ている。
ポールはゲイであることを隠す弁護士で、明晰な頭脳と強い正義感をもっている。
マルコはダウン症で放置子同然の扱いを受けているが、天真な心を持った無垢な少年。

本作のメインテーマは愛であり、いたるところにその片鱗が散財している。だが、私が強く心を打たれたのは、「人には必要な居場所がある」ことへの気づきであった。彼らは血のつながりのない他人であるが、寄り添い、愛し合い、家族のように暮らす。特にルディがマルコに一緒に暮らそうと語り、マルコが静かに泣くシーンの素晴らしさを文章で説明することができない。不幸であったのは、弱者を守るべき法が彼らには正義であるどころか暴力でしかなかったことである。これは「法律には愛がない」という単純な嘆きを意味しているのではない。「法律は時として、弱者を顧みない無関心さを発露する」ことを表しているにだろう。愛の反対語は無関心だからである。


原題「Any Day Now」97分
posted by ぎゅんた at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月09日

【読書メモ】from マンガでやさしくわかるプレゼン(山田進一 著/はやみそうけん 作画)


まとめ
プレゼンテーションに関心があるなら一読すべき



*** This memorandum may contain spoilers ***

スピーチ・ストーリー・スライド・ソフトウェア・シチュエーション

【スピーチ】
モア スローリィ モア ジェスチャー
手はパーで、余計な力が入らないように

・口を大きく開いてゆっくり話す
・声は普段よりもほんの少し高くあうると明るい印象に
・さりげなく抑揚をつけて話す
・不自然な笑顔で喋る必要はない。自分も相手も自然に笑顔になれる雰囲気づくりを心がける
指差し確認右プレゼンの「つかみ」に自分から挨拶する
聞き手も少しは緊張しているものなので、こちらから挨拶することで気さくで話しやすい人という印象が残る。これプレゼンを進める上で両者にとって有益。ここでいう挨拶とは、自分も含め聞き手も笑顔になれる話題を振ること。業界ならではの情報や聞き手の組織についての一言など。場が温まる明るい話題を選定する。

・キレイな姿勢で良いジェスチャーを
指差し確認右上に背伸びをするイメージで、腕をぐーっと上に伸ばしてからそのまま下ろす。顎を引き、胸を張って肩を落とし腰をいれて膝を伸ばした姿勢であるはず。
指差し確認右ジェスチャーは、ゆっくり動いて、最後に2−3秒止まることがポイント。「間」を感じさせることが、落ち着きと自信があるように映る。ゆっくり話し、ゆっく動くことで、自然で効果的な動きとなる。
指差し確認右慣れてきたら聞き手に近づくテクニックもあり。話し手が物理的に近づいてくる演出は効果的

・聞き手の目を見て話すことが大切だが、それはなぜか?
指差し確認右聞き手一人一人に話しかけていることを示す。聞き手が話を集中して聞くようにできる。目を見る時間は最低2秒。原稿の句読点がついているところで視線を変えるとちょうどよい長さ。

・話し手を見ながら積極的にうなずいて聞いてくれる人がいたら特に大事にする。視点を合わせて、表情豊かに熱心に話しかける。
指差し確認右1人の熱心な聞き手が、周囲に良い影響を与えて熱心な聞き手を増やしてくれる
・眠そうな人退屈そうな人を意識してみるのも効果的
指差し確認右ドキッとして集中し聞いてくれるようにできる。熱心な聞き手になってもらおう



【ストーリー】
最重要視点『聞き手の興味は「話し手が話す内容が自分にどう関係するのか」この点にある』

・視点を変えるだけで、聞き手の心をグッと掴める
右矢印1「聞き手の要望を解決できます」という語り口
右矢印1メリットをどんどん追加して説明する
右矢印1結果的に、関係者にどのようなメリットをもたらすのかを伝える
右矢印1聞き手にイメージさせ説得力を与える

・聞き手の記憶に残る話にしたい
指差し確認右話す内容の各特徴を関連づけて一つのストーリーに仕上げる
指差し確認右知らないものを知らない単語で説明するのは最悪。たとえを利用して聞き手が理解できる単語で説明する。

・紙とプレゼンは違う。その違いを存分に利用する
指差し確認右説明する内容を臨機応変に変化させられる。「不明な点はないか?」「他に興味ある事項はないか?」直接、聞き手とコミュニケーションしながら話を進めることが重要で効果的。

プレゼンに共通する三つのステップ
ステップ1.これから話すテーマを話す
ステップ2.実際に内容を話す
ステップ3.いま話したテーマを振り返る
この進め方はシンプルで使いやすく、聞き手が話に集中しやすい。テーマを振り返ることで記憶にも残りやすい。

・プレゼンとは話し手が話したい内容を話すのではなく、聞き手が聞きたい内容を話すもの。プレゼンの内容には、常に「相手が何を聞きたいと思っているか」を反映させなくてはならない。聞き手の感情に配慮しながら、聞き手の興味や関心に応じて伝える内容を決めていく。

・質疑応答を切り抜けて聞き手の満足度を向上させる
指差し確認右質問を遮らないで全部聞いてから。更に「質問は以上ですか?」と尋ねるぐらいで
指差し確認右結論から述べる。イエスならイエス、ノーならノー。
指差し確認右即答できないなら質問をオウム返しして落ち着いた印象を与えると共に回答を考える時間を稼ぐ


【スライド】
・「良い」と「悪い」とをハッキリ分ける
右矢印1色でわけ、統一する
右矢印1使う色は限定して少なく

・「揃える」ことの美しさを重視する
右矢印1グループ分け 近づけ、離す
右向き三角1例えば、自社に関する内容は左側にまとめ、お客様に関する内容とは離し遠ざける
右矢印1統一する 細部まで徹底する
右矢印1対比する
右向き三角1自分の伝えたい内容を強調し、目立たせる

・箇条書きを極める
右矢印1インデントマーカーを理解する
右矢印1体言止めにする(柔軟に変更できます →高い柔軟性)

・図形の枠線
右矢印1黒は使用しない。枠線を設定しないか、薄いグレー
右矢印1無駄な枠線はカットして見やすく!

・美しいグラフは整理された考えの象徴
右矢印1立体グラフは不要。平面グラフでよい
右矢印1勇気を持って省略、見やすいグラフに
右向き三角1データが細かいほど信憑性が増す気がしても、実際は、情報が細かくなると伝えたい情報が埋れてしまう。プレゼンでは伝えたい内容に的を絞り、不要なデータは省略させるべき


【ソフトウェア】PowerPoint2007〜
・貼り付ける写真には工夫を(ただ貼り付けない)
・写真は加工し、メリハリを
・パワーポイントのアニメーションは多用せずシンプルに
右矢印1フェード、ワイプ、ズーム
右向き三角1基本的なアニメーションにはフェード
右向き三角1アニメーションで方向を表したい場合にワイプ
右向き三角1ここぞと決めたいまとめのメッセージなどにはズームで強調


【シチュエーション】
・パワーポイントの操作には熟達しておくべし。ショートカットキーを活用する
・手で指し示すので十分
・聞き手からみてスクリーンの右側に立つと文章を身体で覆うことを防止できる
・レーザーポインタを使用するなら、手首を固定して肘や肩で動かして、ポイントのブレを防ぐ(聞き手にブレたポイントを追わせると酔わせてしまう)。レーザーポインタは聞き手に手渡す道具にしても良いのでは。より円滑な意思疎通が可能になる。

・質疑応答時にホワイトボードの活用が有効(ただし話し手と聞き手が活発にコミュニケーションしているとき)
右矢印1質問者の質問の共有し、質問内容を明確にし、お互いの齟齬をなくす
右向き三角1質問者の質問の内容と回答が違うと信頼を損ねるからピントを外さない
右矢印1ホワイトボードも、聞き手からみて右側に立とう
右矢印1ペンのカラーは、内容で分ける(質問は黒、回答は青、という風に)

・良いプレゼンにするには相応の地味な下準備が必要だ
右矢印1リハーサル、自分がプレゼンしている姿を録画してチェックする
右矢印1備えあれば憂いなし

マンガでやさしくわかるプレゼン.jpg

社会人にとってプレゼンテーションをする機会は「世間で喧伝されているほど」多くないに違いない。プレゼンは、TEDが流行った時に脚光を浴びた。プレゼンテーション能力がビジネスを強く左右すると一世を風靡したのである。それまでにもパワーポイントを用いたプレゼンについてアレコレと語られてはいたけれども、ホットな話題になることはなかった。

TEDが流行るにしてもプレゼンがにわかに注目されたのも、そうなったきっかけは、アップルの故スティーブ・ジョブズであろう。人を惹きつけるプレゼンを展開できる能力が、多くの人にとって強い憧れとなったのである。

そんなプレゼン熱も、今やすっかり下火になっている気がする。これは結局のところでふたつの要因が考えられる。ひとつ目は、多くの日本人(特にビジネスマン)が「高いプレゼン能力は実利に直結しない」と気づいたこと。ふたつ目は、日本人特有の「熱しやすく冷めやすい」こと(旬がすぎた)である。

ああ、そうかも。と、あなたは感じるだろう。しかし、これは質の高いプレゼンの放棄ではない。単に「よりよいプレゼンを追求する、そんなことは当たり前」とみんなが認識を新たにしたからにすぎない。世のビジネスマン諸氏は、みんな勉強熱心で謙虚なのである。

少なくとも今の時勢は、冷静に自分のプレゼンテーション能力を再評価できる時期ではないかと思う。この本に書かれている内容は、プレゼン初心者向けの即戦力的なものだ。各章の解説はどことなく散漫としている印象を受けるものの、質が低い本ではない。特にパワーポイントを用いたプレゼンに不安や向上心を抱いている人は通読すべき一冊である。参考になるところは多いのではないだろうか。

この本を読んで、あなたはプレゼンの準備に力をいれられるようになるだろう。そして、プレゼンを念入りに準備することは、なにより自分自身のためにあることにも気づくだろう。資料を作成する段階で、伝えたいメッセージを明確にしなくてはならないし、理由や不足事項を洗い出すことになるからだ。これは、発表者にとってこのうえない勉強になるのである。

野口悠紀雄著『「超」文章法』にも「本を書くことの最大のメリットは、書いている途中で発見があることだ。あるいは、それまで漠然と考えていたことを、はっきりと意識することだ。本を書くこと(あるいは人に教えること)で、自分自身の考えを明確にすることができるからである。」といった記載があった。この考えは、プレゼンにも当てはまるのはいうまでもない。プレゼンで、自分の考えや認識を新たにしよう。そのうえで、良質なプレゼンを提供して高い評価を得よう。


iPadから送信
posted by ぎゅんた at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画以外の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする