2013年08月31日

Grab gear for iPad mini and using WIMAX.

same size as DVD case.jpg

アップル製品は丸裸だとかなりのもやしっ子である。とてもアウトドアで使えないのだ。
そのため、ケースと液晶保護フィルムを同時購入するのが通例となっている。市場には純正品から他社製品までよりどりみどりのケースで溢れている。どれにしようかとアレコレ吟味するのも楽しいものだ。

このたび購入したiPad miniは、ショルダーバッグにいれて常に携帯する宿命にある。精密機械はとかく壊れやすいので、体衝撃性や対防塵性、あわよくば防水性を備えるケースを装備したいところ。たとえ無骨になってしまっても、本体保護を優先する姿勢が望ましいと考える。

こうなってくると安く軽量なケースは不向き(値段相応機能貧弱)だし、お洒落エグゼクティブを醸すレザー手帳風味ケースでは堅牢さに懸念が残る。多少はコストがかかろうが、それなりのケースはどのみち5000円以上するので、ケチりたい心を封印して本体保護を主目的に設計されたケースを探した。コスト縛りをなくすと選択の幅が急に広がるのは気持ちが良い。さて色々と探したところ、iPad mini Tough Xtreme Caseなる製品にたどり着いた。防水性はないようだが、液晶保護フィルムいらずで頑丈そうな外見、オレンジのアクセントが目を引くデザインで気に入った。あまり安くないが、他に候補となる製品もないので決定。

届いたものを早速iPad miniに装備してみたところ、かなりガッチリと、本体を包み隠すように一体化した。分厚いラバーのような材質だが、滑りにくく手触りも悪くない。ボタン類もこのカバーの上から指で押せば問題なく反応させられる。惜しむべきは重量増加だが、iPad mini自体の重さが軽めなので目くじらを立てるほど重いものではない。そのそも、他のケースであれ、装着することによる重量増は避けられない。勿論、もう少し軽いほうが嬉しいに決まっているが、贅沢な注文だろう。ひとまずDVDケースとほぼ同等のサイズに収まっているので問題ないのである。

ところでこのiPad miniは純Wi-Fi用であり、Wi-Fi後進国にて使用する身としては、公衆Wi-Fiに頼るわけにはいかない。3G回線は懲りたので、今後のWi-Fi端末を利用していくこと身の上を考慮してWIMAX契約にしたのである(iPadminiとのキャンペーンの存在も大きかった)。

その肝心のWIMAXだが、今のところ快適である。3に比べれば回線速度も安定している。田舎にいくとつながらなくなるが、将来的には対応エリアがジワジワ広がっていくであろうからよしとする。モバイルルーターも軽量で薄い。ただし起動し続けていると熱を帯びてくる。火傷するほど熱くはないが、熱で壊れないかと少し心配になる温度だ。

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2013年08月29日

お花畑に建ってる白い家 映画「ホワイトハウス・ダウン」感想

 
ホワイトハウスはついこないだも襲撃を受けていた気がするが、流石に勘違いだろうと思い映画館に足を運んだ。

監督がローランド・エメリッヒだと知ったのは、映画が始まってからである。そして出演俳優も全員知らない。全くのノーガード鑑賞である。こういう、「ふと、観た」映画こそが、思いかけず自分にとってお気に入りの、忘れられない一本となるものだ。

結果
cloud_fuck.jpg

まとめ
細かく伏線を回収する律儀さを感じるシナリオだが、凡作の一言で済む。


エメリッヒといえば、アメリカ万歳映画を撮らせたら右に出る者はいないドイツ人として有名である。映画「2012」以降、ニート生活でもしているのだろうと思っていたので、本作のメガホンを執っていたとは知らなかった。この監督は、中学生の自分たちに「スター・ゲイト」で全員を微妙な気持ちのズンドコに叩き落としてくれて以来、大戦犯であるだけでなく、ギャグとも失笑ともつかないストーリーを超絶立派な映像でハッタリかました外連味作品を撮るしか才のない監督として君臨し続けている。

ただし本作からは、過去のアメリカ万歳に比べると少し毛色が違う印象を受けた。エメリッヒ思うところがあるのか世論の後押しがあるのか、政府から横槍が入っているのか分からないが、かなり平和主義的お花畑の地合いが見えるのである。そして軍産複合体なる存在が世界の戦争を招き平和を乱しているのだ、とする主義が一貫している。これはつまり、情報化社会になって、軍産複合体の存在と正体、アメリカが世界で嫌われまくっていることを知ってショックを受けたアメリカ国民を対象とした娯楽映画である。あまりシリアスに描くと死人が出るので、色々とボカすために、武力撤廃を信念とする黒人大統領を萌えギャグキャラの味付けにしてコミカルさを出している。軽口を叩きながら重装甲キャデラックCTSからロケランをブッ放す人物が合衆国大統領なら世界は平和である。ただまあ、その辺のコミカルさがうまく調和しているかといえばそうでなく、どうも中途半端になっているのは残念だ。残されるは、お定まりの展開。即ち、邪魔する副大統領と落ちるヘリと仲間割れである。そして強引に能天気ハッピーエンドになだれ込む。結果、悪くはないのだが凡庸な作品となってしまった。

というわけで、あまりオススメできる映画ではない。
舞台の殆どはホワイトハウス内部なので、ホワイトハウスが好きな方は楽しめるだろう。内容も展開も凡庸とはいえ、安定路線であることは確かだから安心して観れる。これは長所である。

しかしエメリッヒたるもの、もう少し楽しませてくれる映画を撮ってもらわないと、そのうちシャラマンみたいなネタ扱いを受ける監督になるぞ。別に心配してはいないが。


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2013年08月25日

王様の耳は安い耳

only one.jpg

6年ぐらい使っていたヘッドホンが壊れてしまった。
音は出るが、ジョイント部が割れてしまい、耳に当てるように頭部に固定することができなくなってしまったのだ。機械は接合部が弱点なのか。

私は昔からスピーカーやイヤホンが嫌いでヘッドホンを愛用しているスタイルなので、このままではパソコンライフに支障をきたしてしまう。おりしも日曜、ようやく猛暑陰りが見え始めた午後に新たなヘッドホンを買い求めに外にでた。


世に趣味は数あれど、オーディオを趣味に持つとコストの際限がないらしい。いやそれは他の趣味も同じだろう…とも思うが、なるほどオーディオコーナーに足を運ぶと「誰が買うんだ?」としか思えない高額なアイテムが並んでいる。イヤホン、ヘッドホン、スピーカーはまだしも、ケーブルやコードにまで高級品があり眩暈がするプライスタグがかけられている。知らない世界である。耳がよい人は、安物と高級品とで、音質の差が分かるのだろうか?

私の耳は聞き漏らしや聞き間違えをしょっちゅう起こす。
聴力に障害ないハズなので、耳が悪いというのは、私の脳の能力的な低さを意味しているものと思われる。それか、聞く気がない(聞く耳を持っていない)か…いずれにせよ、あまり上等な耳を持っていないということである。

家電量販店オーディオコーナーに、試用のヘッドホン並んでい光景はしばしば見られる。消費者に違いを比べて納得して知ってもらいたいのだろう。しかし私は、同じような形状で値段の差が大きな商品の音の違いを比較して知ろうとして、その結果、優劣が理解できたことはない。低音重視で音がこもっている、とか、高音領域がハッキリしている、とか、とにかくクリアである、とか、およそ具体的な違いを指摘できないのである。

私にとってヘッドホンは、

そこそこの大きさ
アジャストヘッドバンドあり
イヤーパッドが分厚い
完全クローズドタイプ

であれば特に不満などない。
長時間つけっぱなしのスタイルなので、音質よりも装着していて疲れないことが重視される。ここに述べた条件は経験に基づいたものである。どうせ値段の違いで音の違いが分かる「できた」耳ではないので、購入するヘッドホンはこの条件を満たしたなるべく安価なものになる。

このたび壊れてしまったヘッドホンはパイオニアのSE-M290であるが、値段の割に装着感が優れており長時間の装着が苦でなく、肝心の音にも不満はなかった(むしろ以前に触れたことのあるヘッドホンのクオリティ凌駕しているように感じた)。なので、私にはもうこれ以外のヘッドホンは必要ないほど気に入って使用していたのである。他人にも薦めたことがある(しかし反応はイマイチであった)。

さて今回、また同じヘッドホンを買うこともできる※1 が、せっかくなら違うものを買ってみようかと浮気心がムクムク沸いた。するとオーディオテクニカ製のものとエレコム製のものが見つかった。

オーディオテクニカ:ATH-T200
エレコム:EHP-TVOH0150SV

エレコム製のものはテレビ用とある。なにがどうなるとテレビ用なのか?パソコンでも使えるだろうにボケェと思った時点で相性が悪いと判断してこれは落選。
オーテクは昔から可もなく不可もなくの、名前から想像する先進的さはあまりない無難な製品のイメージがある。個人的にはパイオニアを愛しているので、オーテクに対してはライバル企業認定即ち敵愾心がある。こちらのタイプはイヤーパッドが合皮で、外観はパイオニアのそれよりもお洒落に見える。世間の人に言わせれば「どんぐりの背比べ」のようなふたつのヘッドホンに過ぎないだろうが、思うところあって購入することにした。パイオニアにはすまないと思っている。カーナビはパイオニアを選び続けるから堪忍願いたいところだ ※2 。


結果とまとめ
パイオニアのSE-M290の方が装着感に優れている。音は、低音と高音領域が強調されてメロディラインのある中音(そんな言葉あるのか?)が弱くなった気がする。こちらの音の方が好みという人が多いのではないかという感じ。

いずれにせよ値段を考えるとバーゲンセールであることには間違いない。
あとは壊れずに長く使えることを祈るばかりだ。

ぎゅんたはパイオニアを応援しています。


※1)

まだ売っているというあたり、ベストセラーモデルなのだろうか?
安価で装着感に優れたクローズドタイプのヘッドホンをお求めの貴方に。


※2)
マツダの純正カーナビパイオニア製が多い。マツダはパイオニアと心中するつもりなのである。俺も混ぜろ

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2013年08月24日

どうやって牢を抜け出したって? 映画「ローン・レンジャー」感想


知人に誘われたのでレイトで。2D字幕版。
原作についてもジョニー・デップについても、私は詳しくない。知識まっさら鑑賞。

まず、とても長い映画である。三時間近くを映画館で費やすことになるので、色々と覚悟が必要かもしれない。これだけ長いのは「ロボット」以来である。途中で欠伸が何回もでたが、それはこの映画がつまらないせいではなく、単純に寝不足と鑑賞直前の夕食のせいである。率直にいえば面白い映画だと思う。

お金がかかった大作だが、本国では全然ヒットしなかったらしい。
それは、題材的に西部劇と開拓とインディアンがらみであるがゆえ、白人とネイティブの対立が出てくるから仕方のないことかと思う。過去の自分たちの蛮行を意識させられずにいられないからである 。昔のようにインディアンは悪役で白人ガンマンが皆殺しにする映画など、いまはもう撮れようもない。この映画では、流石に現代風でこなれており、その辺のバランスをうまくとったストーリーとなっている(どちらかが一方的な悪役として描かれるものではない)。単純に言えば、インディアンと白人コンビによる復讐劇である。そして全般にコメディ要素がをちりばめた作風となっている。実際にPVではコメディ要素が強調されていたので、間違いあるまい。ただし映画本編を通しでみると、白人とネイティブの対立についてや実際の衝突(ほぼ一方的な虐殺)かなり生々しく、かなりシリアスな印象を受ける。散りばめられるコメディにしても、単体でみると面白いのだが、本編全体に漂うシリアス感との切り替えが極端で不安定である。笑えるシーンと思いきや、急に冷や水を浴びせかけられ黙らされるような情緒不安定さ(モヤモヤ感、気持ち悪さ)を感じた。笑えるところはただ笑わせておいてもらいたいのだが。単純な大作娯楽アクションを期待しているとちょっと裏切られる。頭を空っぽにして楽しむはシリアス成分が強すぎコメディ成分が不足しているからである。それでも、率直に言えば面白い映画である。上映時間が気にならない人は観にいくとよいだろう。

スタッフロールをみながら、私は英語の home は特別な言葉だと思った。
ご存知のように家とか故郷を意味する単語だが、なにか特別な意味・哀愁がこもっている気がするのである。日本語でいう「ふるさと」に近いが、どこか同じではない。言葉でうまく説明できない特別心情的な意味を静かに感じないだろうか。トントが歩いて行った荒野の先はどこで、なにがあるのだろうとふと考えるたときに、とても切ない気持ちになったのである。



※)
米国人が、いくら開拓者精神だフロンティアスピリッツだ独立だと言葉で着飾ろうとも、ネイティブを追い出し欲にまみれた争いで血が染み込んだ国土のうえに成り立っているにすぎない事実を否定できないし、我々もそれを知らなくてはならない。サンドクリーク虐殺についてちょっと調べるだけでよい。西武開拓時代とは、凄惨な虐殺と略奪を内包している。そもそも歴史上、白人のいう「開拓」が言葉通りであったことは一度もないし、これからもないだろう。「歴史を知れば未来が見える」ときいたことがあるが、これは「歴史を作るのは人間で、しかし人間の本質は決して変わることがない。だからこそ、また同じことが起こる(歴史は繰り返す)」ことを意味している。
posted by ぎゅんた at 02:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月22日

The power of scream. インテグラ タイプR(DC5後期型)試乗

K20A.jpg
※注)記事中の「VTEC」は、特に意図しない限りは「高回転高出力型のVTECエンジン」を指します

まとめ
・0〜2500rpmの範囲で走る分にはとてもジェントル
・3000rpmからレッドゾーンにかけてが本性発揮
・ハイカムに切り替われば二段ロケット加速
・VTECは麻薬


DC5インテグラ(後期型)には、タイプSとタイプRのグレードがある。私は、以前はタイプSに乗っていたのだが、その頃からタイプRグレードに興味があった。元々、タイプSのエンジン自体が元気によく回る印象があったので、それよりも更に高出力化され、官能性の塊と耳にしたエンジンを載せたホンダ公認チューンドカーであるタイプRが果たしてどこまでのものか実際に触れてみたかったし、エコエゴ煩くなった車事情の中にあって、将来的に(市販車に採用されるエンジンとしては)消えゆく運命にあることは自明であったからである。

DC5インテグラタイプRに搭載されるエンジンは誉れ高いK20Aの高回転高出力型である。2リッターで220馬力を絞り出す。つまり、最近のホンダの「燃費を重視するためのVTEC」エンジンとは毛色が異なり、パワーのためのVTECを備えたエンジンなのである。タイプSのそれは2リッターで160馬力であり、レギュラー仕様であり、実用性(扱いやすさ)と燃費に振ったバランス型である。ホンダのエンジンだけあって、回るしパワーを感じるし十分に楽しいのだが、回していくだけでドラスティックな応答が得られるような特別な官能性はない。

いろいろと縁があるのだろうか、このたびDC5(後期型)のタイプRを運転できる機会が得られたので、ご好意に甘えステアリングを握らせてもらうことにした。サスは二回目の車検時に無限のサスに変えたとのことであったが、他はいじってないとのことであった。ワンオーナー、無事故。走行距離は10万キロオーバー。

DC5R.jpg

とりあえず、乗る、走らせてみよう
まず、普通に流すことにする。街乗りモードである。まずはそこを吟味させてもらうことにする ※1

レカロシートだが、着座位置は思ったほど低くはない。勿論、一般的な車に比べば遥かに低いが、メチャメチャ低い感じは受けない。GHアテンザよりは低い※2 が、タイプSやNCロードスターと同じような印象を受ける。自分にとっては馴染みのある着座位置であり、格好つけた表現をとるなら、「ホームに帰ってきた感」がする。やはり足を投げ出すように座るのは気持ちが良い。

懐かしい気持ちがあり、後部座席に座ってみる。確かに狭いが、s13シルビアや86/BRZほど狭苦しくはない。メガーヌRSと同じぐらいである。問題があるとすれば、リアガラスが後頭部を直接照らすことからくる、夏場の直射日光ぐらいのものだろう。こればかりは逃げ場がないので注意が必要である。とりあえず体型が小柄で閉所恐怖症でもなければ問題なく座っていられる空間が用意されているのは見事である。

ドライバーシート周りのインテリアはタイプSの時のチタン色ではなく古典的スポーツカーのブラック基調。色は違えどデザインは変わらないので懐かしい気持ちみなる。潔いほどのシンプルさは逆に古臭さがあまりない(贔屓目)。プラスチッキーなのは値段相応というやつである。メーターはスピードメーターとタコメーターともに6時の位置にゼロ指針でライト点灯時にオールレッドとなる。古典的で単純だが、ツボにくるデザインでニンマリしてしまう。

発進は半クラでゆっくりつなげていけばアクセルを煽らなくてもエンストせずに発進できるが、線は細いので、注意しないとエンストする。初乗りとはいえエンストしたくないので、発進時は素直にアクセルを煽ることにする…と、ちょっとアクセルを踏んだつもりでも即2000rpm以上に吹き上がるのでアクセルワークと半クラに慣れないとガクンと衝撃がくる。半クラ領域は広くはないが狭くもないので特別に難しいことはない。アクセルワークの方が難しく感じる。ギア比は加速重視でクロスしているので、街乗りでエンジンを回さない運転であれば、発進したらすぐに2速、3速…とシフトアップしていくことになる。6速時に2000rpmで80km/hぐらいだったので高速巡行は苦手に違いない。とりあえずのんびりとジェントルに流すこと造作もなくできるのである。エンジンを回さないので燃費も悪くあるまい。時折、ゆったりと走っているタイプRを目にするが、ドライバーが速く走らせようとしない限りは極めてゆっくり走るクルマなのである。

シフトフィールは予想していたほどショートストロークではない。ロッド式でなくワイヤー式のようだ。適度に重く、引っ掛かりもなくスムーズで段の切り替わりが分かる極めて良い出来であるが、個人的にはロッド式のような、シフトノブから常に手応えを感じるものの方が好みである。ワイヤー式の方が軽量で引っ掛かりが少ないとか、速く走るためのメリットがあるとか、それを優先したのかもしれない。

ステアリングは想像以上の重ステ。ビックリするほど重いが、握りごこちの良い小径(CR-Zと同じ360mmか?)にマッチしてすぐに身体に馴染む。この重さは、エンジンパワーをパワステに使ってたまるかという意思を感じられずにおれない。そしてFFらしからぬFRのよう曲がる妙味。湖そばの道路幅の狭い平地ワインディングロードを、ドライバーになんら不安を与えずなんの不安定な挙動を示すことなくグイグイと走り抜ける脚周り。FFはアクセルを踏んで曲げる積極的なコントローラブルさがないので、カーブの連続はそんな楽しくはないのだが、これは素直に楽しい。GHアテンザを同じコースに持ち込んでもここまで楽しく走らせられるだろうか。腕の良いドライバーならできると思うが、私にはできない(むしろ攻めて楽しむよりのんびり走らせる方が楽しいクルマのような気がする)。


Power of scream.
おとなしく走らせても楽しい車であることは確認できたので、エンジンを回してK20Aの本性を確かめることにした。とは言え0-100タイムをはかるわけではないので信号グランプリはしない。交差点を曲がってからの立ち上がりの加速や合流地点での加速時に確認した。他人の車でスピード違反で捕まるほど哀しいことはないのである。

まず、アクセルを踏み込んで回転数をあげていくにつれて、エンジン音は大きく高くなり、メカニカルな音を奏でてくる。硬質な音というのだろうか。およそ実用車のエンジンサウンドではない。全体的には芯のある迫力ある音で、気持ちが昂ぶる。

アクセルを踏んでいれば、タコメーターの指針はまるでロータリーエンジンのようにスムーズに迷いなくレブに向けて動いていく。ハイカムに切り替わるポイントはどうやら6000rpmあたりのようで、そこを境に急に音が切り替わると同時に更なる加速が得られる。

…と、こう文章にすると実に平坦な表現でしかないが、実際に自分で運転して身体で感じるこの切り替わりは実にドラスティックで昂奮する。シートに身を沈めている立場からすれば、熱いエンジン音と強い加速Gを感じながら、そのまま更に音の変化と二段ロケット加速をたっぷり味わうことができるのだ。これを官能といわずしてなんであろう。VTECがいまなお多くのエンスーの心に残り続けているのは、それだけ強烈なインパクト魅力を備えたユニットであるからに他ならない。単純に回したくなるだけでなく、高回転を維持してさえいれば常に強力な加速に移行するパワーが得られるエンジンといえる。VTECは麻薬であると断言しても差し支えないと思われる。

余談だが、インテグラタイプRのライバルキャラに三菱FTOがいる。
グレードによってはV6エンジンにMIVECという三菱版VTEC(三菱ファンに叱られる表現)を搭載した、実に面白いクルマである。FTOもまた、死ぬまでに一度は乗ってみたいクルマのひとつである。



昔のホンダと今のホンダ
インテグラタイプR。この車がいいと思うのは一昔前の車を知る人(と従来のホンダファン)だろうし、この車の良さを理解できない人は現行のホンダ車のオーナーではないだろうか。

最近のホンダのエンジンは、VTECを採用してはいるものの、それは燃費向上のためのインテリジェンスな制御としてのものであるから官能性は全くない。低燃費を実現する精度の高いエンジンの域をでないのであって、VTEC=パワーと官能性のあるエンジンと思って現行のホンダ車を購入すると裏切られる。なにしろ、ハイブリッドスポーツと謳うCR-Zのエンジンさえ燃費型なのだ(排気音とモータートルクで誤魔化している)。ガワだけ同じでK20A載せろ!と従来のホンダファンが文句をいうのもむべなるかな、である※3 。だが、実際には載せたところで若者に売れないのでホンダは作らないだろう。ホンダは過去、買う買う詐欺で痛い目にあったから、という事情もあるだろうし、昔から若者が欲しがる車を真面目に作り込むメーカーだからである。今の若者はスポーツカーよりもユーティリティーを、走りよりも燃費とファッション性を優先しているようなので、ホンダはそれに答える車を真面目に作っている。その姿勢が、私を含めた一昔前のクルマ好きの世代やホンダファンには「節操のない売れるだけのクルマを作るようになった」とか「スポーツカーを捨ててミニバン屋になった」と映るのである。



※1)
私が試乗で重きを置くのは、60km/h以下の日常走行領域で楽しさが感じられるかどうかである。所有することを念頭に置くのであれば、どんな車であれ、普段の街乗りだけの用途であっても、所持すること自体に高い満足感が得られなくてはならない。私はケチで欲張りなので、金喰い虫の性格が強い自動車を所持するのなら、身も心にもメリットがなくては納得できないからである。自分好みのエクステリアとインテリアを備え、運転して楽しいことがまず最低条件となる。そこに自分の嗜好が加わる。おおよそ、ドライビングプレジャーが高くなるよう設計されたクルマが該当する。オープンカーや2ドアクーペ、スポーツカーである。これらは趣味性が高いので、一般に売れる車種ではないが、だからこそ特別な希少性がオーナーにはある(ただの自己満足だが)。そしてこうした車は、ゆっく走らせても楽優雅で楽しく気持ちがよいものである。そうでなければ大金を払う気持ちになれない。

※2)
GHアテンザは着座位置が一般的な車に比べると低い。私は気にならないし、ちょうど良いのだが、代償として見通しの悪さとなっているようだ。DWデミオに乗るとまるでトラックを運転しているかのような着座位置感じる。

※3)
CR-Zはスポーツカーではなく現代的スポーティカーという認識がある。
試乗した印象では、洒落っ気と遊び心をもった独特の立ち位置にあるクルマで気楽に乗りやすくまとめられていて好印象であった。スペック的にもう少し安くないとボッタクリ詐欺だし、CVTのモデルはインサイト以下の女ったらしモデルなので色々と注意が必要である。リアのスタイルがもう少し格好よければ言うことなしなのだが。



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posted by ぎゅんた at 19:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 試乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月21日

なんじゃこれ 映画「とある飛空士への追憶」感想


力ないため息をつくように小声で「ラストでどうなのよこれ…ってなるのよ…」の言葉とともに人の車にDVDケースを置き去っていった友人から借り(ることになっ)て観賞。定価で買ったのか?

ケース裏の説明文を読む限り、どうやら空戦ロマンと恋愛をテーマにした作品のようである。ラノベの原作があるようだが、貸してくれた友人も私も読んだことがない。劇場アニメ化されるあたり、有名な作品なのだろうか。


結果
おいなんだこれは。色々と酷すぎるぞ。劇場で観た人は憤死しないまでも、ガニ股ドスドスで劇場を後にしたのではないかと余計な詮索をしてしまう。「劇場版AIR」みたいなもんで、なんの感慨もなくファンを怒らせ世間の記憶から消えていく作品…黒歴史というやつ決定である。

とりあえず観賞を始めてすぐに退屈になって観るのを中座させてしまうのは問題だ。そんなのは映画「グランド・マスター」でこりごりなのである。グランドマスターよりはマシに感じたが、それは「アニメ補正」からくるものであるのはいうまでもない。

The Princess and the Pilot_movie_02.jpg

気になったところ
・ストーリーが色々と無理がありすぎる(軍の作戦と思えないいい加減さ/敵が馬鹿すぎる)
・キャラクターの声が合ってない
・顔が引きつってしまっているという意味で、確かに「どうなのよ、これ…」となるラスト


なにを伝えたいのか、見せ場をどこにもってきているのか、さっぱり分からない。
一国のお姫様を届けるにしては超バクチ的作戦で、なおかつ暗号を解読されてこちらの行動が知られているはずなのに全然本気で殺しに来ない敵とか、分かれたっきりの仲間はどうなったんだろうとか、空が大好きなだけで敵を殺すことが嫌いというラノベ設定の主人公(しかしパイロットとして能では抜群)とか、軍事行動中という緊張がバカンス気分で麻痺したのかハイになったのか、急に別人格のようになるヒロインとか、なんだかもう、いやどうしよう…

The Princess and the Pilot_movie_03.jpg

きっとこれは、身分違いの恋を描きたいだけだったので、空戦ロマン成分は囮だったのだろう。人形みてーなヒロインが幼きころに面識のあった主人公と縁があり再び出会い、守られ、力を合わせて活路を拓くうちに本来の人格を取り戻し、互いに惹かれあうけれども、結局は結ばれることはない切ない恋愛ドラマなのだろう。そういうことにしよう。しかしどうにもそういう印象を受けないのは、なにか見落としがあるのだろうか。もしこの作品のメッセージ性が恋愛にあるのなら、どう考えても失敗しているだろうことは確かだが。三度の飯やデザートよりもコイバナが好きな生き物と思われる諸姉がこの映画を観ても高い評価は下さないであろうから。女性を偏見でしか理解していない私がこんなことを述べても笑止千万だけれども、しかし、どう考えてもこの映画、女性ウケも悪いとしか思えないのである。原作ファンも、原作を知らなかった観客も、興行収入的にも、誰が喜ぶ作品なのか?声優の実績作りのために用意されたのなら、少なくとも声優は仕事が出来て喜んだだろうが、声が合ってないのはワタシ悲しい。

posted by ぎゅんた at 22:34| Comment(3) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月20日

Welcome to my life. iPad mini 購入

ipad and ipad mini.jpg

まとめ
iCloudバックアップ機能はとっても便利!


iPhoneは持たないが携帯可能なネット端末は持っていたい。しかしiPadは薄くも大きいので手持ちか鞄にいれて持ち運ばなくてはいけない。
iPadの持ち運びは、最初頃こそ気ならなかったものの、二年も経てばそれが足枷に感じるようになった。そこでiPadのソフバン二年縛りが解けたのを契機にiPadminiを購入することにした。ショルダーバッグに入るDVDケースと同等サイズで軽量なのはありがたいのである。

3Gはもう飽きたので、Wi-Fiをよりフレキシブル使うためにWimax契約にした。Wimaxとはどういうものかはうまく説明できないので詳細はググってもらいたい。簡単にいえば「持ち運べるネットへの接続アイテム for Wi-Fi端末」であり、ルーターや配線でゴチャゴチャする従来のデメリットは解消される。月々の利用料金も再安価コースならそこまで高くない。速度は光ファイバー等の有線に比べればドン亀だろうが、いまどきネットに回線速度を求めるのはゲーマーかある種の仕事用である。アナログ回線・テレホーダイ時代を経験している私にとっては、現代のネット回線はすべからく常時接続の楽園であり、なんら不満を感じないのである。

入手したiPad mini(16GB)は、今使っているiPad2の代わりになる。そのため、アプリの導入や設定をしなおさなくてはならない。これは考えると億劫になる手前である。しかし、iCloudというまことに便利な機能があり、この手間は省かれた。ちょっと感動するぐらいうまく行ったのでここに手順を書いておこう。

作業の目的
iPad2の設定をiPad miniに反映させたい

使うもの
iCloudバックアップ

具体的な手順
1.iPad2の設定右向き三角1iCloud右向き三角1ストレージとバックアップ右向き三角1iCloudバックアップをON右向き三角1いますぐバックアップを作成

2.バックアップが完了するのを待つ

3.iPad miniを立ち上げ、初期設定にはいる。国や言語の設定を進めるアレである。その途中で、iCloudのバックアップから設定をインポートみたいなところが出てくるので、それを選択する

4.バックアップデータがiPad mini側で復元されるのを待つ

5.iPad側の設定が丸々移植される

6.アプリ等も自動でダウンロードされるのでインストールを待つ

保存されているデータの量が多いと時間がかかるが、それでも10分以内に終わるのではないだろうか。初めて使った機能だが、なんとも便利だなあと感じ至った次第である。


iPad miniのケースは、Ltdtools製がないので迷うところだが、防水防塵対衝撃性に優れた丈夫さを優先したデザインのものにしようと思っている。アップル製品は温室育ちで虚弱極まりないゴボウだからである。アップルは任天堂のゲームハードの頑丈さを少しは見習ってもらいたいものだ。iPadはまな板に使用しただけで故障確定だ。ゲームキューブは鈍器。スーパースコープはジャイアント・バズな!


Dual Layer Protection Hybrid tough case for Apple iPad mini
パワーサポート アンチグレアフィルムセット for iPad mini PIM-02

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posted by ぎゅんた at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | iPad2 , iPad mini | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

次回作があるのなら 映画「パシフィック・リム」3D吹き替え版 感想


まとめ
・パシフィックリムは男の子の映画
・吹き替え版は声優陣がやたら豪華で笑える


字幕版だけでなく吹き替え版も鑑賞することにした。
内容に細かな不満はあれど、好きな映画なのである。確信犯でダサ格好いいデザインにまとめあげているのがたまらない。そして、巨大ロボットと巨大怪獣のガチンコ対決は単純に心が躍るものだ。男の子だもの、仕方ないね。

このパシフィック・リム、映画のメインマーケットと思われる北米では大コケらしいが、中国市場でメガヒットを飛ばして製作費は既に回収できたらしい。日本市場はソコソコ以下ぐらいか。男の子の映画で女性ウケはしないだろうし、当然、カップル映画でもないし、海外イケメン有名俳優が出演してるわけでもないし、ジャニーズも出てこないし、仕方ないね。

もし続編が出るのなら、単純に「2」を作るのではなく、前日譚で作るのではないかと考えられる。プロローグに、『人類は巨大生命体・怪獣に対抗してイェーガーを作り上げ、勝利を収めた。パイロットはスターになり、怪獣との戦いはショーとなった…』とあるので、その時代を撮れば、イェーガーが怪獣相手に大活躍する単純明快な娯楽アクションが撮れるからである。本作ではストーリーの都合上、やられ役になってしまったチェルノ・アルファとクリムゾン・タイフーンは、その時代は無双キャラであっただろうし、イェーガー誕生のエピソードと絡めれて面白いアクションが用意できるだろう。クリムゾン・タイフーンが活躍するなら、中国市場への恩返しにもなる。また、チェルノ・アルファが活躍すれば、少なくともぎゅんたは喜び咽んで劇場で失禁する。無骨なパワータイプのロボット大好き。コヨーテ・タンゴの活躍する姿もみられるに違いない。期待に胸膨らむ。

もし前日譚を続編にするのなら、どう安直に考えても、怪獣の出現からイェーガー誕生とガチンコバトル経て最後に「パシフィック・リム」冒頭のジプシー・デンジャー出撃シーンにつなげるつくりにするのではないだろうか。しかしギレルモ・デル・トロ監督がそんな単純なストーリーで続編を撮るとも思えないし、そもそも続編自体を撮る気が微塵もなさそうな気がする。彼は、自分がやりたいことを超予算をして全力でやり遂げてしまったからである。これを実績に、もっと別の、彼が撮りたい題材の企画を通すに違いない。いずれにせよ、愛すべき映画監督である。

ぎゅんたはチェルノ・アルファとコヨーテ・タンゴの勇姿を拝める日を待ち望んでいます。



※冒頭のジプシー・デンジャー出撃シーンでおなじみの、やたら耳に残るメインテーマ。運動会の騎馬戦の入場曲にいかがだろう?
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2013年08月19日

「お金が溜まったら買う」はNGワーオ

meganeRS_catalog.jpg

所用を済ませた帰りにルノー金沢中央に寄った。メガーヌRSに再見するためである。やはり実物は格好良く、とても小さい車に見える(本当に幅が1850もあるのか不思議な気持ちになる)。インテリアは、過去の記事に「400万円のクルマのしては質素で微妙」と書いたが、改めてみてみると、シフト周りがピアノブラックで精悍にかためられており、そこからダッシュボードにかけて抑揚のあるデザインにまとめられていることに舌をまいた。遊び心と色気が同居している感じといえば通りがよさそうだ。ナビがないのも、このまとまりのある配置とデザインに貢献している。ナビはどうしても後付け感が出てしまうからである。

インテリアは、ドライバーが身をおく空間の表情であるから、不満を感じたら妥協しない方が良い。気に入らないツラをみながら運転するのは、ドライバーの心理を不安定にし、運転が乱暴になる危険性がある。逆に自分好みインテリアであると、少なくともドライバーの心理は安定するだろう。ダッシュボードの白いムートンや山のような芳香缶やぬいぐるみ、アクセサリーまみれのクルマを見るが、あれはドライバーが自分の好みにインテリアに後付けで反映させているのである。

とりあえずメガーヌRSは今に私の心にかなり響くモデルだ。しかし今は買えない。現実的に、もし所有するとしても数年後にセカンドカーとしてだろう。購入するためには現金一括でポンと買えるだけのお金がなくてはならない。クルマは普通、投資の対象にはならないし、所有してもお金を産まないからである。趣味がクルマというのは、自分は無駄金を使う人間ですと自白する行為に等しい。そして、金が貯まった頃には、別の(高額な)モデルが欲しくなり目移りが始まる。初志挫折。それをして、ディーラーは「お客さんのいう『お金が溜まったら買いにきます』ほどアテにならない言葉はねぇ」とこぼすのである。自由に使えるお金が増えれば増えるほど、色々と見えてくるものがあるわけで。唖々、悲しき人間の欲深さと浮気性分よ。

クルマは富を象徴するアイテムのひとつだが富を産むものではない。所有した瞬間から価値が目減りしていくので資産ではなく負債である。女房と同じである。だが、所有するクルマは自己を投影した分身であり、人生を楽しく豊かに過ごすことを可能ならしめるアイテムでもある。昨今の日本社会では、車を所有すること自体が無駄の象徴になってきているが、どうせ所有するなら自分が心底渇望するクルマを入手すべきと考える。お金の損得感情を抜きにした、自分の人生への投資だからである。



おまけ
ぎゅんたが気になってモデル(あえて挙げるならリスト)は以下の通りである。

希望順
・MAZDA NDロードスター
・MAZDA NC3ロードスター
・RENAULT メガーヌRS
・LOTUS エリーゼSC
・MAZDA マツダスピードアクセラ(現行モデル)
・HONDA S2000
・MAZDA RX-8 スピリットR
・FORD マスタング(ただしMTのもの)
・ALFALOMEO 147GTA
・PEUGEOT RCZ R
・GM シボレー・コルベット ZR1
・PORSCHE ボクスター(現行モデル)
・BMW Z4M
・BMW Z4M Roadstar

お金がたくさん必要ですね(棒
家族?嫁? 知らねえよ しゃぶれよ
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2013年08月17日

DWデミオ1.32L 5MTは北陸マツダ野々市本店における最も魅力的な代車のひとつである

DW_01.jpg

・白黒ツートンの営業車にしかみえないそびえ立つクソのような色気の無い外観
・真っ黒で錆びついたテッチンホイール
・故障してるのか仕様か謎だが開けられないリアハッチ
・やたら座り心地の硬いせんべいリアシート
・ソフト素材を一切使わないプラスチッキーなインテリア
・泣く子も黙る手動式ウインドウ
・ならし運転が終わり成熟期に入った10万キロちょっとも走行距離(DWデミオの寿命は30万キロ)
・心眼式タコメーター
・ほのかに男の加齢臭が漂う車内
・局をシークし続けて永遠に鳴ることのないカーラジオ
・さっぱりよくない燃費(11〜14km/Lぐらい)
・ダイレクト感抜群のロッド式MT


これ以上、なにが必要だろうか?

事故修理で入庫したGHアテンザと物々交換のようにこの代車DWデミオを受け取る。その際「こいつぁ回るぜぇぇぇ」というようなことを、もうちょっと営業マン的表現で説明される。しかしタコメーターが無い。エンジン回転数は自分で感じ取るほかない。久しぶりに乗るが、相変わらずの素っ気なくプラスチッキーなインテリアに安堵。冗談で「軽自動車みてーだぁ」とコメントすると「いえ軽自動車の方がはるかに立派です」と即答される。まかりなりにもマツダが傾きかけてたときに異次元から召喚した救世主だろうに…

ひとまず修理には最低一週間はかかるらしいので、しばらくはこのDWデミオと同棲生活となる。

クラッチを踏みキーを捻るとエンジンが唸る。DWデミオのエンジンが上質な音を奏でることはないが、別に煩いわけではない。昔の車っぽい、どこか懐かしい音を奏でる。要は印象の薄いエンジンである。
シフトノブに掌を乗せるとブルブルと振動が伝わってくるのは(多分)ロッド式ならではの快楽である。NCロードスターにもこういう感触があったのを思い出す。

クラッチミートの位置が変わったのだろうか、以前に乗ったときに比べるとずいぶん浅い位置(ペダルを戻してすぐの位置)にある気がする。少なくともGHアテンザよりは遥かに浅く、メガーヌRSよりはちょっと深い。これに加え、意外に重めなクラッチであるが、不用意にエンストさせてしまうほどの気難しさはない。なので「MTの代車があるのか、久しぶりに乗ってみるぜ」という方も心配無用である。なにより、このDWデミオのMT、操作しているだけで面白いフィーリングがある。若干重めのシフトとクラッチに、ギアをつないだ瞬間にシフトノブから力強い応答が掌に伝わって来るのだ。クラッチ操作によるギアのつながりもやたらハッキリしているので、もう「操作している」感が凄いのである。ただの安価質素なコンパクトカー風情と思ったら大間違いだ。通常、FFのMTはワイヤー式であり、ロッド式はFRのスポーツカーに採用される傾向があるようだ(細かい理屈は分からないが、ロッド式の方が機械的な反応が強いのでスポーツカーに採用されるようである)が、それがなぜDWデミオに採用されたのか。単にマツダの技術者が「ロッド式は気持ちいーから」と考えただけだろう。DWデミオはどうみても実用さのみに徹した華の無いコンパクトカーに過ぎないが、この素晴らしいMTがあるだけで唯一無二の魅力をはなっている。ATのDWデミオは…悪くはないが退屈なクルマである。DWデミオ自体に良い印象が無い人は、過去にATのDWデミオに乗っていた人だと思われる。

エンジンは1.3Ltで特別なものではないが、アクセルを煽ったときのツキは悪くなく、シフトダウン時のダブルクラッチも難なく決まる。ギアの変速は回転数さえ合わせればショックレスの変速が可能なので、一瞬だけ半クラでショックを変速ショックを誤魔化す必要もない。加えて軽量な車体とあいまって、0-80km/hまでは敏速な加速を可能としており、急かす後続車でもいない限り、問題なく公道の流れに乗ることができる。それ以上の速度は伸びが悪くなっているが、高速道路でもなければ出さない速度なので問題ないのである。そして高速道路も、優れた直進安定性から、無理に飛ばさない限り安全に走行できることを確認した。ただし100km/h近くになるとロードノイズが喧騒となって車内を襲い始め、同乗者との優雅な会話は不可能になるのは困りもの。騒音はドライバーの疲労につながって来るので、高速道路の巡行は少し苦手かもしれない。

ハンドリングに関しては不満なし。操舵は軽く、若干クイックに曲がる味付けに仕上がっているようだが、クセは無いので扱いやすい。車体サイズもコンパクトで取り回しに優れており、駐車も狭い道も楽々。今となってはちょっと大きくなった軽自動車みたいなもんである。


まとめ
・DWデミオはMTを乗れ!
・色気のなさと燃費の悪さは勘弁な!
posted by ぎゅんた at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 試乗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする